こんにちは。
都内で発酵ワークショップnanairo!を主宰しています、マキ太です。
はじめての方は、こちらもどうぞ。
自家製の発酵食品を使った料理は、Twitterでほぼ毎日更新中。
10月、
秋鮭が美味しい季節になってきました。
鮭の珍味といえば「筋子」ですが、
この時期だけは
新鮮な生筋子が手に入ります。
つやつやと玉のように光る様子は、
それだけで存在感があります。
その隣にいつもあるのが「白子」、
一見地味ではありますが、
この白子が今回の主役です。
白子は、身と一緒に白子鍋にしたり、
さっと茹でてポン酢と薬味をかけて白子ポン酢にしたり。
冬に旬を迎える、鱈(タラ)の白子と同じように調理されることが多い食材です。
ただ、鱈の白子と違うのは、
魚卵のように整った、その形。
今回は、旬の秋鮭の白子を使って、
\酒粕を使ったカラスミ風の保存食/
を作ります。
秋鮭の白子の保存食:カラスミの作り方/酒粕を使った発酵レシピ
鮭の白子のカラスミは、魚卵を使って作っている
カラスミの作り方を参考にしました。
カラスミは塩漬けにしますが、
白子自体がとてもデリケートなので、
味噌と酒粕を使って、漬け床を作ります。
材料について
鮭の白子のカラスミの材料は、白子と味噌と酒粕です。
・味噌・・・600g(白子の重量の6割)
・酒粕・・・600g(味噌と同量)
鮭の白子について
鮭の白子が購入できるのは、9月下旬から10月にかけての
およそ1ヶ月間です。
できるだけ新鮮な白子を選びます。
また、皮がやぶれていたり、
ちぎれていたりしないものを選びます。
味噌について
わが家で毎年仕込んでいる、米麹(糀・こうじ)を使った
定番の米味噌を使います。
乾燥大豆1:米こうじ1:塩0.5の割合で仕込んでいます。
仕込んでから9か月くらい経った頃から、食べ始めています。
今回は、純米酒粕を使います。
・米味噌・・・600g
・純米酒粕・・・600g
白子を少量(500g以下)で作る場合は、
粕床の割合を6割→8割に増やします。
・米味噌・・・240g
・純米酒粕・・・240g
レシピ
①まず、味噌と酒粕を使って粕床を作ります。
大きめの容器に、味噌と酒粕を入れ、
よく混ぜ合わせます。
板粕を使う場合、うまくペースト状にならないことがあります。
その時は、酒(分量外)を少し加えます。
②できた粕床を、3等分にします。
2度漬け用に、3分の1を別に分けておきます。
残った粕床を使います。
③容器に粕床を薄く敷き、その上に白子を置きます。
※白子の薄い皮がやぶれたりしないように注意して、
丁寧に扱います。
白子同士が重ならないように置きます。
粕漬けにする場合、焦げないように
食材と粕床の間にガーゼを使うことがありますが、
今回は使いません。
残りの粕床を、白子の上に丁寧にのせます。
漬ける量や容器によって変わりますが、
粕床→白子→粕床→白子→粕床
となるようにします。
④できるだけ空気を入れないように、上からラップをかけます。
冷蔵庫(チルド室)で、1週間漬け込みます。
ー1週間後ー
あらかじめ取っておいた粕床で、漬け直します。
⑤容器から一旦すべての材料を取り出し、白子を漬け直します。
新しい粕床を薄く敷き、その上に白子を置きます。
※まわりに付いた粕は、手でさっと落とします。
白子のまわりに、残りの粕床をのせます。
白子が出てしまう場合は、1回目に使っていた粕床を使います。
さらに1週間漬けます。
ー1週間後(漬け始めてから2週間後)ー
⑦白子を粕床から取り出し、水で丁寧に洗い流します。
キッチンペーパーで、水気を取ります。
⑧干し網を使って、1週間天日干しにします。
1週間ほどして、水分が抜けたら
\できあがり/
味噌の香りがいい、
しっとりとしたカラスミ風の珍味です。
まとめ
秋鮭の白子カラスミ
つくる季節
9月下旬~10月
つくる時間
30分(仕込み)
1週間(1度漬け)
30分(漬け直し)
1週間(2度漬け)
15分(洗って干す)
1週間(天日干し)
保存
冷蔵