9月中旬、公園を散歩していると小さな子供たちがドングリ拾いをしている姿が目に入ります。
少しずつ秋が近づいてくるのを感じます。
紅葉はまだ先のようですが、わが家の畑の唐辛子たちは青から赤に色が変わってきました。
煮たり焼いたりしてそのまま食べられる辛くない万願寺唐辛子などではなく、ガツンと辛さ全開の唐辛子です。
青唐辛子と赤唐辛子の違いは?といいますと、花が咲いてから30日程の未熟なものが青唐辛子で、
そのまま完熟になるのを待って収穫するのが赤唐辛子です。
品種によってではなく、収穫する時期によって色と呼び方が変わります。
梅のように青の状態で収穫して追熟させるのもアリなのですが、あまりに小さい青唐辛子は、
赤になる前にシワシワになってしまいます。
なので青は青、赤は赤として収穫するタイミングを合わせるのがおすすめです。
7、8月に収穫した青唐辛子は、三升漬けや鉄砲漬けにしました。
残りはいつでも使えるように、そのまま種の付いた状態で冷凍保存しました。
3か月は保存が利きます。
青唐辛子は十分楽しんだので、次は赤唐辛子の番です。
保存食作りが好きなわが家では、赤唐辛子の方が圧倒的に使う頻度が高い!
豆板醤、発酵柚子胡椒、七味、ラー油、コーレーグースなどの自家製調味料には、赤唐辛子が欠かせません。
特に乾燥させていない生唐辛子は、今の時期にしか手に入りません。
せっかくフレッシュな香りと食感を楽しめるのなら、そのままの状態で保存してみませんか?
この記事では、
✔ 使いたい時に使える!赤唐辛子のおすすめの保存方法
をご紹介します。
採れたての唐辛子を効率のよく保存する方法
9月中旬、畑で赤唐辛子を収穫しました。
採ったばかりの唐辛子は弾けんばかりのツヤ感で、まるで宝石のようです。
このままにしておくと徐々に水分が抜けて、数日後にはカラカラになります。
それをはさみで輪切りにするとこんな感じに。
パスタのペペロンチーノにもよく入っていますね。
ちなみにペペロンチーノはイタリア語で「唐辛子」を意味します。
わが家では丸のまま保存しています。
香りが飛んでしまわないように、使いたい時に使いたい分だけ粉状にします。
その粉末を七味や豆板醤作りに利用しています。
唐辛子は完全に乾燥させると、他のスパイスと同じように1年以上もちます。
さて、ここからが本題の生の唐辛子について。
唐辛子も野菜です。
冷蔵しても新鮮な状態を保っていられるのは、せいぜい1週間程です。
それより長く保存したい場合は、塩蔵にするのがおすすめです。
えんぞうと読む、大昔から行われている食品の保存方法です。
よくスーパーなどでも「塩蔵ワカメ」と書かれた塩漬けのワカメを見かけますよね。
海藻だけでなく魚を保存する方法としても知られています。
塩蔵にするのはとても簡単です。
唐辛子をサッと水で洗い、キッチンバサミで軸をカットしながら、
塩と一緒に容器の中に詰めていくだけです。
2日後には塩がだいぶしっとりしてきます。
下の方を見てみると、少しですが水も溜まってきています。
ある程度全体が混ざったら、そのまま蓋をして冷暗所で保存します。
1ヶ月程は週に1度のペースで、塩が全体に行き渡るように混ぜます。
注意点を挙げるとしたら、
✔ 刺激が強いので、素手では触らない
→ 触るのは枝まで、実を触る時は手袋の着用が必須(目をこすってしまうと一撃です…)
✔ 長期間保存するので、容器はプラスチックではなく陶器か琺瑯(ホウロウ)かガラス瓶がおすすめ
→ 密封する必要はありませんが、多少の水分が出ますので持ち運ぶ時は注意が必要です。
気になる塩分量ですが、今回は唐辛子と同量の塩を入れました。
唐辛子が1㎏弱あったので、一袋分の塩を使いました。
多い感じがしますが、塩が溶け切らない量を目安にしています。
この塩蔵にした赤唐辛子は「乾燥そら豆を使った秋バージョンの豆板醤」と「黄柚子を使った発酵柚子胡椒」の材料にする予定です。
軸も取り除いているので、そのままミルサーなどの調理器具を使ってペースト状にできます。
軸を残してしまうと、取り除く作業が物凄く辛くなる…
カプサイシンの刺激とは戦いたくないので、軸取りはマストです!
タバスコもできる?キムチもできる?
それに来春の生そら豆を使った豆板醤作りにも使いたいなぁと考えると、この量では足りませんね。
唐辛子の旬は9、10月です。
わが家も畑の唐辛子だけでは足りず、大量に購入しました。
保存食作りのように、1種類の野菜や果物をまとめて購入したい時は「食べチョク」がおすすめです。
小分けにされたものを何袋も購入するより、生産者の方から直接送ってもらう方が鮮度も状態のいいものが手に入ります。
農薬化学肥料不使用などのこだわりポイントが分かりやすく説明されているので、スムーズに選ぶことができますし、
何より安心感が違います。
畑で野菜を育ててみたいと思った方へ、おすすめなのが「シェア畑」という畑のレンタルサービスです。
サポート付きのプランもある「シェア畑」は、ほとんどが都心から1時間圏内のところにあります。
農具も揃っているので、持っていくものは長靴と軍手くらい。
シェア畑は肥料は化学肥料ではなく有機質肥料のみを使い、殺虫剤などの化学農薬は一切使いません。
安心して食べられる無農薬野菜を手に入れたいと思ったら、「食べチョク」で生産者の方から直接送ってもらうのがいいと思います。
私も育てていない野菜や果物は、よく食べチョクで購入します。
こだわりの野菜は買うことができます。
ただ「こだわりの野菜を作る体験」は買うことができません。
理科の教科書では学べない本物の学習や、採れたての野菜を食べる喜び(=食育)は、
今の畑がわが家に与えてくれたものです。
最近では「休日どこ行く?」の夫婦の密談は激減し、「畑いつ(何時に)行くの?」と子供たちから聞かれることが増えました。
野菜を育ててみたいなと思った方は、まずは説明会に参加してみるのはいかがでしょうか?
子供と畑仕事、発見の連続で楽しいですよ!
わが家の畑の野菜たち、種の購入先
すんき漬けやかぐら南蛮味噌など郷土料理を作ることが多いわが家。
ホームセンターではなかなか取り扱っていない地方の伝統野菜や、自家採取可能な固定種の種を探して買い求めました。
日本全国の伝統野菜や固定種の種を取り扱っています。
「会津早生菊南瓜」はわが家の1番人気です。
✔ たねの森
農薬・化学肥料を使わずに栽培された、自家採取可能な野菜・ハーブ・花の種を取り扱っています。
種を取り扱っているお店や、苗を販売している農家さんの紹介ページもあります。
農薬なし・化学肥料なし・遺伝子組換えなしの種を取り扱っています。
業務用サイズもあるので、たくさん植えたい方におすすめです。
種を採るのも大事な仕事!
来年に向けて着々と準備を進めています。
今まで知らなかった品種の種との出会いはワクワクしますね!
来春に植える唐辛子の種もそろそろ探し始めます。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。