勝手に生えてきた!?夏の畑の強くて美味しい野菜たち/週末農業日記

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勝手に生えてくる野菜たち 畑仕事
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カラっと秋晴れで気持ちのいい朝、

目的地を決めずにぶらぶらと散歩するのにピッタリの季節になってきました。

 

週末が近づくと畑の様子が気になり、ついつい天気予報をチェックしてしまいます。

子供たちも土曜授業や部活などありますが、隙間時間を見つけて通っています。

 

先週は「 週末自然農スタイルでも育てやすい春植え野菜5選」をご紹介しました。

 

畑に行くのは週に1回(もしくは2週に1回)でも、農薬や肥料を使わずに育てることができた、

おすすめの野菜たちです。

 

とはいえ、雑草最盛期(8月)の畑はこんな感じに。

3か月経った畑

 

「畑で野菜を育てています。」より「畑で何かが育っています。」の方が、明らかにしっくりくる状態でした。

この中でもたくましく育つ野菜たちって本当にスゴイですよね。

 

畑は植える前に耕すのが一般的ですが、土の中の微生物の環境に影響を与えない(=壊さない)というのが、

わが家が目指す自然農(自然農法)の考え方です。

 

耕さない、農薬を使わない、肥料を使わない、

いわゆる「不耕起栽培」です。

 

今まで野菜を買う時は、ただ漠然と「無農薬栽培」「有機栽培」「化学肥料不使用」などのキーワードを頼りに選んでいましたが、

いざ育てる立場になると、自分たちがどのように野菜を育てたいか、

どんな野菜を食べたいのかを真剣に考えるようになりました。

 

虫が葉っぱを食べた跡(穴)が一つもない、見た目がきれいな葉物の野菜が食べたいのか、

糖度が高くてフルーツみたいに甘い野菜を求めているのか。

栽培方法だけでなく品種についても学んでいくと、本当に知らないことの連続でした。

 

有機栽培で野菜を育てている方の畑にお邪魔した時に、

「販売目的ではない家庭菜園くらいの規模だったら、自然農は理想だと思うよ。」とアドバイスをいただき、

チャレンジしてみることにしました。

 

ルッコラや、

6月のルッコラ

 

かぼちゃなど、たくさん収穫できた野菜もありましたが、

かぼちゃ

 

なかなか上手く育てられなかった野菜もありました。

大豆

 

たくさん採れたら味噌用にしよう!と張り切って植えた大豆も、鞘はついたものの中はスカスカでした…

 

それに収穫した野菜の中には、植えた覚えのない野菜も結構ありました。

 

前に借りていた方が掘り起こさずに、そのまま根が残ってしまったのかもしれません。

種が風で運ばれてきたのかもしれません。

まさに棚から牡丹餅!

もちろんすべて美味しくいただきました。

 

この記事では、春から初秋にかけて採れた、

✔ 勝手に生えてきた!?強くて美味しい野菜たち

についてまとめました。

 

植えてないのに畑に勝手に生えてきた!?強くて美味しい野菜たち

念願の畑を借りたのが今年4月のこと、当時は雑草が少し生えている程度でした。

少し雑草が生えている畑

 

「あっ!タネツケバナだ。」と、末っ子が食べられる野草を見付けたので抜いてみることに。

借りたばかりの畑

 

畑の土って柔らかいんですね、すーっと切れずに抜けました。

そして採れた根っ子の長いこと!

プランター栽培では考えられません。

 

苗ではなく種から植えたこともあり、土の中は何もケアしていませんでした。

それがかえってよかったのかもしれません。

きっと色々な植物が眠っていたのだと思います。

 

1.アスパラ

4月中旬、畑の端っこの何もないところからちょっとだけ顔出したのがアスパラです。

はじめは全く気付かず、1本踏んでしまいました…

アスパラ

 

1週間で10cm程伸びていました。

土から顔を出しているところは緑色ですが、土が被っているところはホワイトアスパラのように真っ白、

アスパラを掘る

 

2週間程そのままにしておいたら、結構な長さになっていました。

長いアスパラ

 

この後しばらくリコーダーごっこが続きました。

 

成長し過ぎたアスパラは硬いという先入観を持っていましたが、採れたては柔らかい!

特に白い部分はふにゃっとするくらいで、緑の部分も筋張っているところはなく美味しかったです。

 

4、5月と2か月にわたり、毎回数本ずつ収穫できました。

収穫したアスパラ

 

塩茹でしただけでも、オリーブオイルでさっと炒めただけでも絶品!

これはワインが進みます。

 

アスパラは株が成長するようなので、来年も出てくれるかなぁと期待しています。

 

2.山芋

4月下旬、畑のあちこちから蔓(つる)が伸びてきました。

山芋の蔓

 

これが山芋の蔓です。

 

試しに1本掘ってみることにしました。

これがなかなか大変で…

山芋を掘る

 

掘っても掘ってもなかなか芋にたどり着けません。

小さいスコップではどうにもならず、途中ホームセンターに駆け込み、

大きいスコップをゲットしました。

 

深く掘ると土の様子が明らかに変わりました。

フカフカの土から急に粘土質になり、ひんやり冷たい感じがしました。

山芋堀り

 

交代しながら30分以上堀り続け、ようやく採れました。

山芋

 

これは…

長芋が採れるとばかり思っていたので、この形にちょっと驚きました。

おそらく「いちょう芋(大和芋)」ではないかと。

 

それにしても山芋ってこんなに収穫するのが大変だなんて、想像もしていませんでした。

サツマイモ掘りの比ではありません。

 

せっかく蔓が伸びているなら!と、美味しいとろろご飯を目指して、

短いものは畑の一角にまとめて植えてみることに。

短い山芋の蔓

 

その後2か月程でグングン成長してきたので、近くから長い枝を探してきて支柱にしました。

山芋エリア

 

そして9月になり、蔓に珍しい野菜ができました。

ムカゴ

 

そう!ムカゴです。

ムカゴは里芋の種なんです。

 

土に落ちたムカゴからは、なんと根も出ていました。

根が出たムカゴ

 

一見すると落花生みたいですね。

 

こうやって春にはあの蔓ができるですね。

生命力の強さを感じます。

 

採れたてのムカゴは、日本酒と塩を少し入れて一緒に炊いて「むかごご飯」にしていただきました。

むかごご飯

 

この時期だけの旬の味覚、素朴な味わいで子供たちにも大人気です。

 

肝心の山芋は12月頃に収穫時期を迎えます。

また掘るのか…

 

3.山ウド

知り合いに株を譲ってもらって畑に植えた山ウド

山ウド

 

植えた後しばらくして、畑の隅の日があまり当たらない所にも同じような葉の植物があるなぁ…と気付いたんです。

山ウド

 

それも山ウドでした。

探してみると、植えたものの他に3本ありました。

 

ウドは夏過ぎに花が咲いて、その後種をつけます。

それが広がったのかな…

 

4、5月が旬の時期ですが、柔らかい新芽は夏頃まで美味しく食べられます。

独特のほろ苦い味わいは、山菜好きにはたまりません。

 

4.かぼちゃ

かぼちゃが大好きな子供たちの希望もあり、日本南瓜と西洋南瓜を合わせて3種類植えました。

6月中旬、畑の真ん中に大きな葉っぱが出てきました。

6月のかぼちゃ

 

明らかにかぼちゃの葉なんだけど、ここには植えてないなぁ…

 

でも抜いてしまうのはもったいないよね?とそのままにしていました。

 

かぼちゃは物凄い勢いで茎を伸ばしながら成長します。

かぼちゃの茎

 

比較的早く収穫できる「会津早生菊南瓜」と「打木赤皮甘栗南瓜」と同じ時期に、

八百屋さんで見かけるのとよく似た形のかぼちゃが採れました。

3種類のかぼちゃ

会津早生菊南瓜(左)、打木赤皮甘栗南瓜(右)、品種の分からないかぼちゃ(手前)
 
あまり大きくはなりませんでしたが、甘じょっぱく味付けして煮物にするととても美味しかったです。
 

5.ニラ

9月頃可憐な白い花を咲かせるのがニラです。

ニラ

 

畑と通路の境にありました。

 

董立ち(とうだち)して花をつけると、その1本だけが極端に硬くなるので、

通常はまわりの柔らかい葉だけを食べます。

ニラの葉

 

「ニラって、にんにくのにおいがするね。」と、にらを刻んでいた長女。

植物図鑑を調べてみると、にんにくもニラもどちらもヒガンバナ科ネギ属だということが分かりました。

野菜の仲間当てクイズは、意外と盛り上がります。

 

董立ちした茎も、細かく刻むと食べられます。

麻婆豆腐のように、油を絡めながらしっかり火を入れる料理に向いています。

麻婆豆腐

 

おまけにニラは花まで食べられます。

お昼にパパと私で少し食べようものなら、

目玉焼きとニラの花

 

「あぁ!花が減ってる!!」と総攻撃を受けます。

 

飾って可愛い、食べて美味しい、

子供たちにとっては色々な楽しみ方ができる野菜のようです。

ニラの花

 

6.三つ葉

山ウドの隣に生えていた三つ葉

三つ葉

 

市販の糸三つ葉のように細く長い白っぽい茎ではなく、葉と同じ緑色をした短い茎ですが、

手でちぎると一瞬で三つ葉だ!と分かります。

とにかく味も香りも別格です。

 

三つ葉と相性がいいのはカツ丼だ!と、

テイクアウトしたかつやのカツ丼にサッと洗った三つ葉をのせて食べた時は、たまらなく美味しかったです。

 

7.紫蘇(青じそと赤じそ)

次から次へと、どんどん出てきたのが紫蘇(シソ)です。

 

赤紫蘇も、

赤紫蘇

 

青紫蘇もたくさん出てきました。

青紫蘇

 

中には葉のきれいなものも。

青紫蘇

 

これは千葉の伝統野菜ハグラウリが手に入ったので、鉄砲漬けにしました。

 

青紫蘇は日陰の方が向いているようで、日なたに出たものはやや苦味やえぐみがありました。

日陰で育った葉は柔らかくて美味しかったです。

葉の旬の時期は過ぎましたが、シソの実が採れるかも!と数本残しています。

 

逆に赤紫蘇は、日が当たらないときれいな赤い色にはなりません。

間引きしながら5、6月に取った小さいものは葉も茎も柔らかく、そのまま紫蘇ふりかけにしました。

 

赤紫蘇も実が採れるかなぁと期待しています。

9月の赤紫蘇

 

まとめ

今回は食べて美味しかったかった、畑に勝手に生えてきた野菜たちをご紹介しました。

 

植えていない野菜が出てきた時には、これ食べて大丈夫かなぁとドキドキでしたが、

一口食べると忘れることのできない美味しさでした。

自ら種をつないでいる生命力の強い野菜は、その味も香りも強く感じました。

 

畑仕事も、雑草の勢いが凄まじい夏の時期は心が折れそうになりましたが、

8月の畑の様子

 

子供たちの協力と周りの畑の方の理解があったからこそ、自然農でも続けることができました。

 

虫食いの穴だらけのバジルも、

穴だらけのバジル

 

「虫が食べちゃうくらい美味しいんだね。」と、子供たちと笑っちゃいました。

 

畑は食材の宝庫です。

秋に植える野菜の種を選ぶのも楽しみです。

 


 

都内でも区によっては「区民農園」があるようですが、私たちが住んでいる区内にはなく…

あったとしても空き区画がなかなか出なかったり、募集時期が決まっていたりと、

借りたい時にすぐ借りられるものではないようです。

そんな時はレンタル農園(全国70農園展開中!【シェア畑】 )がおすすめです。

 

サポート付きのプランもある「シェア畑」は、ほとんどが都心から1時間圏内のところにあります。

農具も揃っているので、持っていくものは長靴と軍手くらい。

シェア畑は肥料は化学肥料ではなく有機質肥料のみを使い、殺虫剤などの化学農薬は一切使いません。

安心して食べられる無農薬野菜を手に入れたいと思ったら、「食べチョク」で生産者の方から直接送ってもらうのがいいと思います。

私も育てていない野菜や果物は、よく食べチョクで購入します。

 

こだわりの野菜は買うことができます。

ただ「こだわりの野菜を作る体験」は買うことができません。

理科の教科書では学べない本物の学習や、採れたての野菜を食べる喜び(=食育)は、

今の畑がわが家に与えてくれたものです。

最近では「休日どこ行く?」の夫婦の密談は激減し、「畑いつ(何時に)行くの?」と子供たちから聞かれることが増えました。

 

野菜を育ててみたいなと思った方は、まずは説明会に参加してみるのはいかがでしょうか?

子供と畑仕事、発見の連続で楽しいですよ!

 

わが家の畑の野菜たち、種の購入先

すんき漬けかぐら南蛮味噌など郷土料理を作ることが多いわが家。

ホームセンターではなかなか取り扱っていない地方の伝統野菜や、自家採取可能な固定種の種を探して買い求めました。

春植えの種

 

✔ 野口のタネ/野口種苗研究所

日本全国の伝統野菜や固定種の種を取り扱っています。
「会津早生菊南瓜」はわが家の1番人気です。

✔ たねの森

農薬・化学肥料を使わずに栽培された、自家採取可能な野菜・ハーブ・花の種を取り扱っています。
種を取り扱っているお店や、苗を販売している農家さんの紹介ページもあります。

✔ グリーンフィールドプロジェクト

農薬なし・化学肥料なし・遺伝子組換えなしの種を取り扱っています。
業務用サイズもあるので、たくさん植えたい方におすすめです。

 

種を採るのも大事な仕事!

ニンジンの種

 

来年に向けて着々と準備を進めています。

自家採取した種

 

 


 

この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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