東京暮らしの週末農業おすすめ野菜:水やり不要、雑草を抜かない畑仕事

本ページはプロモーションが含まれています。

畑仕事
スポンサーリンク

念願の畑を借りはじめたのが4月のこと、春に植えた野菜の収穫もそろそろ終盤です。

畑仕事をはじめた当初は、

「今日は〇〇が収穫できました。」とか、

「こんなに大きくなっていましたよ!」とか、

そんな記事を書けるかなぁとイメージしていたのですが、現実は…

野菜とは比べ物にならないくらい勢いよく成長する夏の雑草たちに圧倒される日々でした。

そして次から次へと起きる予想外の出来事に惑わされ続け、最近ようやく落ち着きを取り戻しました。

 

事の始まりは半年前。

パパの実家で稲刈りや野菜の収穫を手伝っていましたが、

自分たちでゼロから野菜を育ててみたいと思い、畑を探していました。

そら豆の収穫

そら豆の収穫

 

比較的都心に近いこともあり、近所に畑はありません。

ならば家庭菜園でも!となるのでしょうが、マンション暮らしのため庭もありません。

幸いガーデニングが楽しめるベランダと玄関はあるのですが、午前中しか日が当たらないこともあり、

育てやすいハーブですら満足に収穫できずにいました。

 

そんな時知り合いが借りている畑に空きがあると聞き、家族で見学に行きました。

千葉の内陸にあるその畑は、住宅地から少し離れた高台にありました。

自宅から車で40分程かかるのが唯一の懸念点ではありましたが、周囲に梅や柿などの季節を感じられる木も多く、

緑豊かな環境で畑仕事ができるなら!と、そのまま申し込むことに。

 

わが家の畑の条件は、

✔ 畑に行くのは週に1回、もしくは2週に1回の週末のみ
✔ 農薬や肥料を使わない、雑草と共存する自然農スタイル
✔ 水やりはしない

✔ 子供連れ
✔ 必要最低限の道具と装備

 

実家が農家のパパはよしとして、田舎育ちではあるものの野菜を育てた経験などほぼない私と、

小2の頃プランターで野菜を育てる宿題をそつなくこなしてはいた子供たち。

(長男ピーマン、長女トマト、末っ子オクラ←現在進行形)

 

食べるのは大好き!でも育てることに関してはガチの初心者。

昨年だってオクラの実と間違えて、蕾(つぼみ)を収穫してしまい、

「ママ、流石に私でも分かるわ。」と末っ子に言われる始末。

オクラの蕾

 

場所柄こだわりの野菜を扱っているお店も多く、オンラインで直接送ってもらえるサービスもある。

子供たちに好き嫌いが多いわけでもない(むしろ全くない)。

それに畑は遠い…

 

本当に「畑仕事やってみたい!」の想いのみではじめました。

 

はじめは1区画だけを借りる予定でしたが、植えたい野菜がどんどん出てきて、

結局3区画借りることにしました。

 

借りる時の約束は、

✔ 木は植えないこと
✔ ナガミヒナゲシ(千葉で猛威を振るっている外来種)は即抜くこと
✔ 持ってきた道具は置いていかないこと

の3点と、それほど多くなかったのも決め手でした。

 

ちなみに都内でも区によっては「区民農園」があるようですが、私たちが住んでいる区内にはなく…

あったとしても空き区画がなかなか出なかったり、募集時期が決まっていたりと、

借りたい時にすぐ借りられるものではないようです。

そんな時はレンタル農園が便利です。→全国70農園展開中!【シェア畑】

 

当初こんな様子だった畑は、

借りた畑

 

1ヶ月が過ぎた頃には、だいぶ畑らしくなってきました。

畑の様子

 

そしてあれよあれよという間にこんな感じに。(3か月後)

3か月経った畑

 

もはや元の状態がどうだったのか思い出せないくらいです。

 

これから畑を借りて野菜を育ててみようかなぁと思っている方には実際の様子を、

どの野菜を植えようか迷っている方には、頻繁に通わなくても育てられる変わり種の野菜たちをご紹介します。

 

この記事では、

✔ 週末自然農スタイルでも育てやすい春植え野菜5選

についてまとめました。

 

週末農業、農薬や肥料を使わない自然農におすすめの春植え野菜5選

畑で育てられる野菜は、大きく「春植え」と「秋植え」に分けられます。

春植えの野菜は主に3~5月に植え、夏に収穫の時期を迎えます。

トマトやピーマン、スイカなど、通称夏野菜と呼ばれる野菜がそうです。

 

週末農業では、「朝採っても夕方行くとまた大きくなってる!」というような、

成長スピードが速い野菜を選ぶことはできません。

夏野菜の代表ともいえるキュウリ、オクラ、トマト、ナス、ピーマンなどは選択肢から外されます。

キュウリはおばけのように大きくなってしまいますし、筋張ったオクラは硬くてとても食べられません。

 

何を植えたいか子供たちの意見も聞きプランを作りました。

2022年春植えの野菜

 

中には食用ほおずきやハラペーニョなど、種を植える時期が悪かったのか土の性質が合わなかったのか、

芽が出なかったものもあります。

(今回は発芽した野菜のみを取り上げます。)

 

これまで収穫できたものの中から、来年も育てたい!と思った野菜を5つ選んでみました。

 

1.種まで使える⁉サラダにおすすめの「パクチー」

野菜の中でも、とりわけパクチーが大好きなわが家、

3日に1度は山盛りのパクチーサラダを作ります。

パクチーサラダ

 

畑を借りる1番の目的も、フレッシュなパクチーを手に入れたかったからです。

 

種をまいてから1ヶ月半程経った6月中旬には、10cmくらいの大きさに。

6月のパクチー

 

このくらいから少しずつ採って食べ始めましたが、葉も柔らかく生で食べるのにはピッタリでした。

毎回根を抜かずに成長した部分だけを採ると、比較的長く楽しめます。

7月のパクチー

 

薹立ち(とうだち)といって花を咲かせるために茎が硬く太くなると、サラダには向きません。

そのまま花が咲き、実を付けるのを待ちます。

コリアンダーシード

 

そうして出来るのがコリアンダーシードと呼ばれるスパイスです。

カレーなどのインド料理には欠かせないガラムマサラ(ミックススパイス)にも入っています。

国産で無農薬のスパイス、これはかなり貴重です!

 

パクチーは種から育てる場合、2か月程で収穫できます。

10月頃まで栽培ができるので、何回かに分けて植えるのもおすすめです。

 

2.毎回収穫できる!グングン育つ「ルッコラ」

ルッコラはパクチーよりも成長が早く、1ヶ月ちょっとで収穫できる大きさになります。

6月のルッコラ

 

4月に1袋分をばらまきで植えたルッコラは、あっという間に20cm以上に成長しました。

はじめはパクチーと同じように根を残して新芽だけを収穫していましたが、あまりに生育状況がよかったので、

途中から間引きを兼ねて根っ子ごと収穫することにしました。

 

柔らかいうちはサラダで、大きくなったものはサッと火を通して食べました。

花をつけても硬くなりすぎないのがルッコラのいいところ。

 

ルッコラも秋まで栽培可能で、しかも成長が早いので、

一度にたくさん植えるよりも、何回かに分けた方が長く楽しめます。

 

3.成功の秘訣は畑の広さ!?雑草にも負けない「かぼちゃ」

かぼちゃは、条件が揃えば是非育てて欲しい野菜です。

その条件というのが、ズバリ畑の広さです。

 

かぼちゃは物凄い勢いで成長します。

地面を這うように茎を伸ばし、

かぼちゃの茎

 

次々と花をつけます。

かぼちゃの花

 

わが家の場合、完全に植える場所を間違えました。

日が一番当たる南側の特等席に植えた一粒の種によって、

2022の畑の見取り図

 

豆エリアが全滅しました…

(畑で採れた豆を使って味噌を仕込む夢は、来年に持ち越しとなりました。)

 

かぼちゃは想像以上の勢いで広範囲に成長します。

何が植えてあっても、その上から覆いかぶさるようにして大きくなります。

「かぼちゃは植えるところ気を付けた方がいいよ。」と隣の畑のお父さんに言われたっけ…

 

あっちにゴロゴロ、

打木赤皮甘栗南瓜

 

こっちにゴロゴロ…

 

一面かぼちゃだらけになります。

 

とはいえ雑草と共存できるという点では、自然農にこれほどピッタリの野菜はありません。

 

毎回安定して収穫できますしね。

 

蒸してそのまま食べる日本南瓜とスープ用の西洋南瓜を合わせて3種類植えましたが、それぞれ独特の味わいがあって面白いです。

そして何より、子供たちが大好きな野菜です。

来年はかぼちゃ専用エリアを広めに作ります!

 

4.収穫した後が楽しい「ゴマ」

以前パパのおばあちゃんが育てていたゴマ。

「ゴマは簡単に育てられるよ。」とパパから聞き、育ててみることにしました。

 

5月末にばらまきした種の見事な発芽率、まるで全部の種から芽が出たようです。

ごまの芽

 

間引きをするとグングン縦に成長し、8月頃には子供たちの身長と同じくらいの高さになりました。

ゴマ

 

本当は9月下旬まで収穫を待ちたかったのですが、かぼちゃの勢いに負けそうになったので、

予定より1ヶ月程早く収穫しました。

 

まだ未熟かもと心配しましたが、中はしっかりゴマの形になっていてほっと一安心。

乾燥させたゴマ

 

6本でも結構な量になりました。

5本分のゴマ

 

「ゴマって、こうやってできるんだね!」と末っ子。

普段食べているゴマからは想像できない姿に感動していました。

 

かぼちゃには負けそうになりましたが、他の強めの雑草とも共存できました。

1年分育てるのも夢ではないかもしれません。

 

5.毎回少しずつ収穫するのが楽しい「山ウド」

畑の端にある山ウド、知り合いに譲ってもらった苗を移植しました。

山ウド

 

柔らかい新芽をサッと炒めて食べると絶品なんです!

大人味ではあるものの、山菜好きのわが家の子供たちには絶大な人気を誇ります。

 

新芽だけを摘んでいるのであまり多くはありませんが、毎回収穫するのが楽しみな野菜です。

5月に収穫した野菜

 

ちなみにアスパラは、前借りていた方が植えていたのが、

勝手にニョキニョキ出てきました。

アスパラ

 

こんな嬉しいハプニングもあります。

 

アスパラ以外にも採れた野菜があったんです!

 

まとめ

今回は春に植えた野菜の中から、特に育ててよかったものを5つ選んでご紹介しました。

 

夏場は雑草の勢いがスゴイです。(2週間放置した結果)

伸び放題の雑草たち

 

わが家が農薬を使わず雑草を残しながら栽培できたのも、周りの畑の方の理解があったからこそだと思います。

 

何も収穫する野菜がない時期には「頑張ってるからあげるよ。」と、採れたての野菜をどっさりいただいたり、

頂き物の野菜

 

子供たちも分からないことがあると「〇〇さんなら分かるかな?」と聞きに行ったり、

公園では見ないビッグサイズの虫たちを追いかけたり、

こんな体験は畑を借りなければ出来なかったことです。

 

大変なこともたくさんありますが、今は「畑仕事やっていてよかった!」と心から思っています。

 

畑には八頭(ヤツガシラ)や落花生など、秋の収穫を待っている野菜もありますし、

そろそろカブやニンジンなどの秋植えの野菜の配置も考えなければいけません。

 

うかうか休んではいられませんね。

 


 

畑で野菜を育ててみたいと思った方へ、おすすめなのが「シェア畑」という畑のレンタルサービスです。

サポート付きのプランもある「シェア畑」は、ほとんどが都心から1時間圏内のところにあります。

農具も揃っているので、持っていくものは長靴と軍手くらい。

シェア畑は肥料は化学肥料ではなく有機質肥料のみを使い、殺虫剤などの化学農薬は一切使いません。

安心して食べられる無農薬野菜を手に入れたいと思ったら、「食べチョク」で生産者の方から直接送ってもらうのがいいと思います。

私も育てていない野菜や果物は、よく食べチョクで購入します。

 

こだわりの野菜は買うことができます。

ただ「こだわりの野菜を作る体験」は買うことができません。

理科の教科書では学べない本物の学習や、採れたての野菜を食べる喜び(=食育)は、

今の畑がわが家に与えてくれたものです。

最近では「休日どこ行く?」の夫婦の密談は激減し、「畑いつ(何時に)行くの?」と子供たちから聞かれることが増えました。

 

野菜を育ててみたいなと思った方は、まずは説明会に参加してみるのはいかがでしょうか?

子供と畑仕事、発見の連続で楽しいですよ!

 

わが家の畑の野菜たち、種の購入先

すんき漬けかぐら南蛮味噌など郷土料理を作ることが多いわが家。

ホームセンターではなかなか取り扱っていない地方の伝統野菜や、自家採取可能な固定種の種を探して買い求めました。

春植えの種

 

✔ 野口のタネ/野口種苗研究所

日本全国の伝統野菜や固定種の種を取り扱っています。
「会津早生菊南瓜」はわが家の1番人気です。

✔ たねの森

農薬・化学肥料を使わずに栽培された、自家採取可能な野菜・ハーブ・花の種を取り扱っています。
種を取り扱っているお店や、苗を販売している農家さんの紹介ページもあります。

✔ グリーンフィールドプロジェクト

農薬なし・化学肥料なし・遺伝子組換えなしの種を取り扱っています。
業務用サイズもあるので、たくさん植えたい方におすすめです。

 

種を採るのも大事な仕事!

ニンジンの種

 

来年に向けて着々と準備を進めています。

自家採取した種

 

 


 

この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました