こんにちは。
都内で発酵ワークショップnanairo!を主宰しています、マキ太です。
はじめての方は、こちらもどうぞ。
自家製の発酵食品を使った料理は、Twitterでほぼ毎日更新中。
皆さん、塩麹使ってますか?
漬けるだけで野菜がおいしくなる!
肉が柔らかくなる!
魚の臭みがとれる!
と、一大ブームを引き起こしました。
わが家でも、色々な料理にチャレンジしました。
今でも、ドレッシングには塩麹を使うことが多いです。
でも、どうしても野菜や肉や魚を漬けるのは、
塩麹ではなく、ある調味料が優勢なんです。
それが、三五八漬け。
”さごはちづけ”とよみます。
三五八漬けとは、東北地方に昔から伝わる、
『塩・麹・蒸米』を、3:5:8の割合で合わせて作られれる、
麹漬けの漬け床です。
地元のスーパーでは、そのまま使える三五八漬けの素が数種類並び、
とても身近な存在です。
おそらく、ぬか漬け以上にメジャーな存在です。
今でこそぬか漬けについて熱く語っているマキ太ですが、
幼いころにぬか漬けを食べたことがありません。
米どころ東北で育っていますが、米を作ってはいなかったので、
ぬかが身近な存在ではありませんでした。
そんなマキ太にとって、お漬物といえば、
茄子漬と、この三五八漬けでした。
三五八漬け、塩麹と同じく、
漬けるだけでおいしくなる、万能発酵調味料なのです。
今日は、気になる『三五八漬けの素』の作り方をご紹介します。
東北地方の隠れたソールフード『三五八漬け』の作り方
材料について
まず、塩と麹と蒸米で漬け床を作ります。
麹について
わが家では、麹屋さんから買ってくる生米麹を使っています。
毎回ご主人が麹箱から”ゴリゴリ”と麹をはがして袋詰めしてくれるのを、
子どもと一緒にじっと見ています。笑
麹屋さんにもよりますが、
数日のうちに使いきれるようなら冷蔵で、
それ以降は、冷凍保存をおすすめされることが多いです。
(4か月くらい保存できます。)
わが家では、甘酒用に常時3袋が冷凍されています。
塩について
次に、塩を選びます。
わが家では、素材とのなじみのよい粗塩を使っています。
・『五』米麹 ・・・125g
・『八』炊いた米 ・・・200g
400gの漬け床ができます。
およそ10回分です。
レシピ
三五八漬けの素、一番大切なのは、米の炊き加減です。
水っぽくても、漬け床としてはイマイチ・・・
しっとりと柔らかい感じが大事です。
①冷たい水ですばやく研いだ米を、3倍の水と一緒に冷蔵庫でねかせます。
2時間~一晩程度
②ご飯を炊きます。
はじめは強火で、煮立ったら火を弱火にします。
そこから30分かけてじっくり炊き上げます。
いつもより多めの水で炊くイメージです。
おかゆとしても、十分おいしくいただけます。
③ご飯を炊いている間に、塩きり麹を作ります。
塩を合わせることで、1週間ほど常温での保存が可能となります。
味噌づくりなど、麹をたくさん使う時に便利です。
麹がかたまっているところはよくほぐし、塩がいきわたるようにすることが大切です。
④米が炊き上がったら、分量の200gを容器に移します。
⑤粗熱がとれたら、塩きり麹を入れて、混ぜ合わせます。
冷暗所で保存し、味が馴染むのを待ちます。
2週間ほどすると、麹の粒がふっくらとしてきます。
このしっとりとした重みでてきたら、完成です。
サラっとした塩麹とは対照的な、ずっしりとした漬け床です。
できあがったら、冷蔵庫で保存します。
発酵がゆるやかになります。
三五八漬けマスターになる!材料別の漬け方とQ&A
材料別の漬け方
野菜を漬ける
色々な野菜を漬け続けるぬか床とはちがい、
三五八漬けは、使う分だけ分けて使います。
食品用のポリ袋に、水洗いした野菜と少量の三五八漬けの素を入れて、
もみこみます
袋の中の空気を抜き、野菜とよく馴染むようにします。
水でさっと流してから、いただきます。
夜漬けて、朝にはおいしい三五八漬けが楽しめます。
薄味がお好きな方は、3・4時間くらいを目安に漬けてみてください。
魚を漬ける
魚も、野菜と漬け方は同じです。
一晩でいい塩梅になります。
ただ、野菜とちがうところは、
洗わずに、表面についたところを軽く落としてから焼きます。
※若干焦げやすいので、注意してください。
Q&A
三五八漬けの素は、何回使えるの?
ぬか漬けと同じ感覚で、
野菜を漬け、塩分が抜けたら塩を足して、
水分が多くなったら炊いた米を足して、
と、長く楽しんでいらっしゃる方も。
でも、慣れないとかなり難しいです。
マキ太の実家では、
野菜は2回くらい使っていましたが、
魚の場合は、その都度使い切りでした。
キュウリなどの水分の多い野菜を漬けると、かなり水っぽくなります。
塩分量も変わるため、漬け時間も変わります。
慣れるまでは、その都度新しいもので漬けることをおすすめします。
まとめ
三五八漬けの素
仕込み時期
通年
難易度
難しい ☆☆☆★☆ やさしい
(比較的やさしい)
食べ始め
1週間~
保存期間
数カ月
こだわって作られている市販のものから選ぶのも、いいですね。
乾燥タイプのものが多いですが、ねりタイプがよりイメージに近いです。
マキ太もよくお世話になっているお店です。
大人になってはじめました。
ぬか漬け以上に、お手入れフリーです。