こんにちは。
都内で発酵ワークショップnanairo!を主宰しています、マキ太です。
はじめての方は、こちらもどうぞ。
自家製の発酵食品を使った料理は、Twitterでほぼ毎日更新中。
9月下旬、毎年この時期にだけ食べられる
山形産のあけび。
出荷量も山形県が日本一ですが、
都内のスーパーではあまり見かけない、
珍しい果物です。
あけびはつる性の落葉低木で、
関東の里山などで、自生もしています。
あまり食べる習慣がない⁉
ちなみに、関東育ちのパパは
ーこれ美味しいよ!
と、私に半ば強引に食べさせられるまで、
一度も食べたことがなかったそう。
昨年は、埼玉の道の駅で購入しました。
じわじわきているあけびブーム (・∀・)/
あけびは、皮も果肉も食べられます。
完熟になると自然に割れます。
見た目は、パッションフルーツのよう。
プルプルとしたゼリー状の果肉は、そのままスプーンですくって食べます。
ひとつひとつ取りのぞくのは大変なので、
一緒に食べて、種だけ出します。
味は、ちょっとライチに似ています。
思った以上に食べられる部分は少ないですが、
優しい甘味で
山形育ちの私には、懐かしい秋の味覚です。
中身はそのまま食べていましたが、
皮は、おばあちゃんがよく味噌炒めにしてくれました。
ージャムにしてみたらどうだろう?
と、先日あけびの皮を使って
ジャムを作ってみました。
食感はいい!でもちょっと苦い… (^▽^;)
大人味のジャムになりました。
\あけびって、この苦味がいいんだよね!/
と思っている私と、許容範囲が広めのパパはいいのですが…
あけびを食べ慣れていない子(特に末っ子)は、
ーなんか苦いね…
と、不満そう。
今回は、はじめて食べる子にも食べやすいように
\あけびのアレンジ料理3品/
を作ってみました。
苦味がいい!あけびの皮を使うレシピ
ピリ辛肉炒め
・あけびの皮(2個分)
・秋茄子(3本)
・にんにく(1片)
・豚ひき肉(150g)
・豆板醤
・醤油
・本みりん
・ごま油(白)
作り方
・あけびを水でよく洗い、中の果肉を取ります。
・あけびの皮を細切りに、なすは太めに縦割りにします。
・少量のごま油でにんにくを炒め、豆板醤を加えてさっと炒めます。
・その後、豚ひき肉を入れて炒めます。
・肉に火が通ったら、一旦取り出します。
・豚肉から出た脂であけびとなすを炒め、みりんを加えて蒸し焼きにします。
・全体がしんなりしてきたら肉を戻し、さっと炒めます。
・最後に醤油で味を調えたら、できあがりです。
あけびの皮は、苦味がありますが、
食感がとてもいいんです!
肉の脂との相性もよく、にんにくと豆板醤の香りで
ご飯によく合うおかずになります。
みりんで甘味をプラスするので、子供たちも食べやすい味わいです。
豆板醤は、そら豆100%で作る
発酵調味料です。
くるみ味噌和え
・あけびの皮
・くるみ味噌(くるみ30g・味噌50g・みりん50g)
・ごま油(白)
作り方
まずは、くるみ味噌を作ります。
・くるみを細かく砕き、みりんと一緒に炒めます。
・焦げる直前、カラメル状になったら、味噌を加えます。
・木べらなどで上から押しながら焼きます。
・味噌の香ばしい香りがしてきたら、一旦取り出します。
あけびの皮と和えます。
・少量のごま油で、あけびの皮を炒めます。
・しんなりしてきたらくるみ味噌を入れ、全体がなじんだらできあがりです。
すべてグラム(g)表示です。
あけびがずっと食べやすくなります。
クロモジくるみ味噌を使いました。
こちらも負けず劣らず大人味ですが、
ご飯にのせて食べると、
あっという間になくなります。
クロモジの葉をいただいて2週間、すでに3回作っています ( *´艸`)
そのまま食べるだけじゃない⁉あけびの果肉を使うレシピ
あけびと三五八漬けの漬物床
山形のある地域では、塩を入れて漬物床にしていると知り、
やってみました。
ただ、塩の加減が難しい…
そうだ!
三五八漬けの素と一緒に漬けたらどうだろう?
三五八漬けは、東北地方(主に山形と福島)に昔から伝わる、
米麹を使った漬物床です。
塩麹と似ていますが、お米がたっぷり入っている分、
甘味があって食べやすい漬物ができます。
早速作ってみました。
まずは、ハーフ&ハーフ。
これは、三五八漬けの圧勝。
あけびの味はほぼしません。
次は、あけびの果肉3:三五八漬け1
これもまた、三五八漬けが強い…
そして、
あけびの果肉9:三五八漬け1
ほんのちょっと入れただけ。
あけびの甘さを引き出すには、
このくらいがちょうどいいです。
多くても2割までがよさそう (^<^)
できた漬物床は、三五八漬けの素と同じように、
ポリ袋に野菜と一緒に少量入れて、揉み込みます。
冷蔵庫に入れて、4~6時間ほど漬けると、
浅漬けの完成!
砂糖の甘味とはひと味違った、
あけびの風味を十分楽しむことができる漬物です。
塩だけを加えるよりも、
食べやすさもアップします。
さらに、三五八漬けと一緒に漬物床にするメリットがもう1つ、
それは、冷凍しても固まらないこと。
あけびの果肉は、日持ちがしないので、
「すぐに食べる」か「冷凍する」かなのですが、
あけびの実をそのまま冷凍すると、
カチカチに固まってしまいます。
その点、三五八漬けに混ぜて冷凍すると、
シャーベットのようになるので、
✔ 使いたい分だけすぐに使える
✔ 塩の効果で保存性が高まる
味はもちろん、使い勝手もいいんです!
ちなみに、子供たちに一番人気があったのは、
カブでした♪
今回は、ヨーグルトメーカーを使って6時間で作った
三五八漬けの素を使いました。
まとめ
山形のあけび、
よく出回っているものではありませんが、
皮も果肉も食べられる、楽しい食材です。
今回も、張り切って
ーよし!新しい組み合わせで作ってみよう (/・ω・)/
と、「あけびと椎茸のチーズ焼き」を作ってみたのですが…
これはあまり人気がありませんでした。笑
旬の時期が短い食材だからこそ、
チャレンジするのも楽しいです。
そして、
都民の日で学校がお休みの今日、
朝からホットケーキを作っていた子供たち。
乳製品アレルギーっ子も食べられる豆乳入りホイップを、
ハンドミキサーでフワフワに泡立てて…
あけびとイチジクのジャムと一緒にホットケーキにかけたら、
ーあっ、これなら苦くない!
と、末っ子。
\ほぼクリームじゃん!/
とは思いましたが、
美味しそうに食べているので、これはこれでいいのかな (;・∀・)
また来年、
色々作ってみたいと思います。
youtubeに、『nanairo!チャンネル』ができました!
まだまだ動画は少ないですが、
自家製の発酵食品の作り方や、それを使ったレシピを公開していく予定です。