こんにちは。
都内で発酵ワークショップnanairo!を主宰しています、マキ太です。
はじめての方は、こちらもどうぞ。
自家製の発酵食品を使った料理は、Twitterでほぼ毎日更新中。
11月、寒くなってくると、
かぶや白菜などの冬に旬を迎える野菜が、
一段と甘みを増してきます。
わが家では、ぬか漬けや三五八漬け(さごはち)など、
野菜を漬物床に漬けて食べています。
お漬物は、野菜を食べやすくしてくれる一方、
気になるのが、その塩分です。
毎日食べているものだからこそ、
食べ過ぎないように、気を付けています。
実は、お漬物には必須ともいえる塩を、
一切使っていないお漬物があるのを、ご存じですか?
それは、長野県木曽地方に、
昔から伝わる、『すんき漬け』です。
すんき漬けは、赤かぶの茎と葉を、
塩を使わずに乳酸発酵させた、やさしい酸味のお漬物です。
似ているお漬物に、ザワークラウトやしば漬けがありますが、
こちらは、塩を使って乳酸発酵させています。
すんき漬けの旬は、11月。
木曽地方で赤かぶが収穫される、およそ1ヶ月間しか作られない、
幻のお漬物なんです。
すんき漬け、大・大・大好きです。
なぜって、罪悪感なくお漬物を食べられるから。笑
無塩、最高/
木曽に通い続けて10年、
今年はじめて、すんき漬けにチャレンジしました。
塩も使わない!乳酸発酵で完全無添加のお漬物『すんき漬け』の作り方
すんき漬けは、代々そこに住む人々によって伝えられてきた、
伝統的なお漬物です。
作り方も、地域によって違いがあるようですが、
今回は、わが家がいつもお世話になっている、
宿のお母さんから教えていただいたレシピを参考に、作ります。
お母さんは、木曽に移り住んだ時に、
近所の90歳のおばあちゃんに、作り方を教わったそうです。
材料について
すんき漬けの材料は、赤かぶの茎と葉とすんきの種だけです。
赤かぶについて
木曽地方で採れた赤かぶを使います。
地元の直売所で購入しました。
主に、茎(みどりの部分)を使います。
そして、必ずかぶの根元を入れます。
寒くなって、霜が降りはじめると、
赤かぶが、すんき漬けに適した状態になるそうです。
霜が降りすぎてもいけない、とか。
難しいですね。
すんきの種
すんきの種は、すんき名人のおばあちゃんから、
ゆずっていただいたものを、使います。
・すんきの種・・・赤かぶの葉茎の35~40%
レシピ
①赤かぶを、切り分けます。
今回、赤い部分は使いません。
②赤かぶに付いている土を、きれいに洗い流します。
土の付いた部分を、先に洗うようにします。
特に、根元の部分は、
土が取りにくいので、丁寧に洗います。
洗いやすいように、刻んでも構いません。
③赤かぶの茎を、3センチくらいの幅で、切ります。
大きめの葉は、取りのぞきます。
④大きめの鍋に、たっぷりのお湯を用意し、かぶを温めます。
沸騰したお湯を、20分くらい待ち、
少し冷まします。
30秒ほどお湯に浸し、かぶを温めます。
(お湯は、65度前後です。)
⑤温かいうちに漬物袋に入れ、すんきの種と混ぜ合わせます。
⑥かぶを茹でたお湯を入れます。
上から軽く押すと、お湯が上がってきます。
お玉で5.6杯の、お湯を足しました。
⑦ひもで袋をしばり、発泡スチロールで保温します。
ひと晩(12時間程度)で、すんきのいい香りしてきます。
一口食べてみて、酸味が出ていたら、
発酵がはじまっている証です。
ゆるやかに発酵が進みます。
保存について
地元では、暖房を使わないところで、
外気温に近い温度で保存しているようです。
夜でも、氷点下にならないところでは、
冷蔵庫に入れて保存するのが、おすすめです。
まとめ
すんき漬け
仕込み時期
11月
難易度
やさしい ★★★★☆ 難しい
種がありば、チャレンジできます‼
食べ始め
1週間後~
保存
冷蔵
初めてチャレンジした、すんき漬け。
蓋を開けて、すんきの香りがしてきた時は、
感動でした。
すんき漬けは、奥が深い!
すんきの種を使って、乳酸発酵にチャレンジ!
せっかくうまくできた、すんき漬け。
そのすんき漬けを種にして、色々な野菜を使って、
乳酸発酵にチャレンジしてみることにしました。
第1弾【白いかぶ】
第2弾【豆乳ヨーグルト】
第3弾【白菜】
赤かぶと葉のレシピ
今回使わなかった、赤かぶと大きめの葉。
赤かぶは、赤かぶ漬け(酢漬け)に、
大きめの葉は、
三升漬けと一緒に、炒めました。
すんき漬けは、冬季限定で、
購入することができます。
GIマークがついた、木曽地方で作られたすんき漬けです。
こだわりの材料をそろえるなら、食べチョクがおすすめ。
農家の方から直送される野菜は、なにより新鮮です。
スーパーには並ばない、はじめましての野菜もたくさんあります。
特に保存食作りなど、1つの種類をたくさん購入したい時は、本当におすすめです!
また、すんき漬けのように、
無塩の食材をお探しの方に、おすすめ。
普段の食事から、塩の量がぐっと減らせます。
youtubeに、『nanairo!チャンネル』ができました!
まだまだ動画は少ないですが、
自家製の発酵食品の作り方や、それを使ったレシピを公開していく予定です。