こんにちは。
都内で発酵ワークショップnanairo!を主宰しています、マキ太です。
はじめての方は、こちらもどうぞ。
自家製の発酵食品を使った料理は、Twitterでほぼ毎日更新中。
毎朝炊くご飯。
食べる量によって、残ってしまうことも。
わが家では、
✔ ラップに包んで冷凍する。
✔ おにぎりにして、焼きおにぎり用にする。
✔ お昼のチャーハン用にする。
そんな感じで食べています。
あると便利な冷凍ご飯も、時間が経つと味が落ちてしまいます。
それに、炊き立てのご飯の方が、やっぱり美味しい!
今日の残りご飯で、長期保存可能な漬物床を作りませんか?
その漬物床は、『三五八漬け』
三五八漬けとは、東北地方(主に福島と山形)に昔から伝わる、
『塩・麹・蒸米』を、3:5:8の割合で合わせて作られれる、
麹漬けの漬物床です。
地元のスーパーでは、そのまま使える三五八漬けの素が常時数種類並んでいます。
ぬか漬け以上にメジャーかも⁉
とても身近な漬物床です。
三五八漬けは、こんな方にこそおすすめ!
✔ 塩こうじが使いこなせない
✔ 買った麹が余っている
✔ ぬか漬けが続かない
定期的なお手入れが必要になる、ぬか漬け。
忙しいと、ついつい後回しになってしまいます。
三五八漬けは、作ってしまえばお手入れフリー、
しかも使いたい分だけ分けて使うから、
味の調整をする必要がありません。
✔ 塩こうじが使いこなせない
麹といえば塩こうじ、そんな発酵食品の定番となった塩こうじですが、
”実は毎回使い切れなくて・・・”
そんなことありませんか?
実はマキ太もそうでした。
どうしても塩分を強く感じてしまい、ドレッシング以外に使うことはありませんでした。
野菜を漬けるのも、お肉を漬けるのも、魚を漬けるのも、
三五八漬けの方が断然使いやすいんです!
それに、たっぷりのお米が入っているので、
甘みがあります。
✔ 買った米麹が余っている
使ってみたくて買った米麹。
半分は使ったけど、残りはどうしょう・・・
冷凍庫で眠ったまま、そのまま賞味期限切れ。
そんな時こそ、三五八漬け。
冷凍されてた麹は、そのまま使うことはできませんが、
三五八漬けにして保存しておけば、
いつでも好きな時に使うことができます。
今回は、そんな魅力的な三五八漬けを、
残りご飯を使って作ります。
残りご飯で漬物床『三五八漬け』簡単!混ぜるだけレシピ
材料について
三五八漬けの材料は、塩と麹(こうじ)とお米だけです。
それを、3:5:8の割合で混ぜ合わせます。
ただ、塩=3で作ると、少ししょっぱいです・・・
今は冷蔵庫で保存することができるので、
今回は、塩の量を半分にした、
減塩タイプの三五八漬けを作ります。
麹について
わが家では、麹屋さんから買ってくる生米麹を使っています。
毎回ご主人が麹箱から”ゴリゴリ”と麹をはがして袋詰めしてくれるのを、
子どもと一緒にじっと見ています。笑
麹屋さんにもよりますが、
数日のうちに使いきれるようなら冷蔵で、
それ以降は、冷凍保存をおすすめされることが多いです。
(4か月くらい保存できます。)
塩について
次に、塩を選びます。
わが家では、素材とのなじみのよい粗塩を使っています。
・生米麹 ・・・260g
・粗塩 ・・・85g
・水・・・ご飯の2倍の量
【800g/およそ15回分】
レシピ
以前わが家では、米からおかゆを炊いて、
三五八漬けを作っていました。
それでもいいのですが、残りご飯を使うのが、
毎朝ご飯を炊く、わが家のライフスタイルには合っていたので、
今は残りご飯を使って作ることが多いです。
①ご飯と水の半量をミキサーにかけます。
三五八漬けで、なによりこだわっているのがしっとり感。
素材との馴染みが断然よくなります。
ご飯のつぶつぶが少し残るくらいまでミキサーにかけることで、
短い時間でとろっとしたおかゆを作ることができます。
②ミキサーから鍋に移し、やわらかいおかゆを作ります。
③水分が少なくなったら、残りの水を足し、トータル30分ほど弱火でコトコト煮ます。
※おかゆは焦げやすいので、時々木べらなどを使って混ぜてください。
おこげができてしまった場合も、少量でしたらそのまま使っていただけます。
水分が明らかに足りない場合、水の量を2倍→3倍に調整してください。
④できあがったおかゆを容器に移して、粗熱をとります。
⑤粗熱をとっている間に、塩きり麹を作ります。
塩を合わせることで、1週間ほど常温での保存が可能になります。
麹がかたまっているところはよくほぐし、塩がいきわたるようにすることが大切です。
味噌づくりなど、麹をたくさん使う時にも塩きり麹を作っておくと便利です。
食品用のポリ袋に、麹と塩を入れて混ぜるだけ。
そうすることで、塩をまんべんなく混ぜることができます。
⑥粗熱がとれたら、塩きり麹を入れ、よく混ぜ合わせたらできあがりです。
保存について
三五八漬けは、作ってから1週間ほど、
常温で麹がふくらむのを待ちます。
※室温が高くなる季節は、冷蔵庫での保存をおすすめします。
麹がふくらんできたら、冷蔵庫で保存します。
減塩タイプなので、通常の塩分量で作ったものより、
保存がききません。
沢山作った場合は、冷凍保存がおすすめです。
※冷凍保存する場合、中がふくらみますので、
容器に入れる量を少なめに調整してください。
比較的長く楽しめる三五八漬けですが、取り分ける際、
✔ 容器の内側をきれいにしておく。
✔ 使う分を取り、残りは軽く混ぜ、表面を平らにする。
これをするだけで、カビなどのトラブルも起こりにくくなります。
カビが生えてしまったら!
気を付けて保存していても、カビが‼
そんな時は、表面のカビがあるところだけを取りのぞいてください。
カビが少量の場合や、漬物床自体に問題なければ、
そのまま使うことができます。(においや色など)
ただ、肉や魚など、火を通すものを漬け、
早めに使いきるようにしてください。
三五八漬けマスターになる!材料別の漬け方とQ&A
三五八漬けは、ぬか漬けと違って、
わが家では使う分を分けて使っています。
ぬか漬けと同じように、野菜を漬け続け、
味がうすくなったら塩を足し、少なくなってきたら材料を足し、
使い続ける漬物床として楽しんでいらっしゃる方も。
でも、それってかなりの上級編なんです。
目指すは、
✔使いたい時だけ使える
✔お手入れフリーで、いつでも同じ味が楽しめる
そんなわがままを叶えてくれる漬物床です。
材料別の漬け方
野菜を漬ける
食品用のポリ袋に、水洗いした野菜と少量の三五八漬けの素を入れて、
もみこみます
袋の中の空気を抜き、野菜とよく馴染むようにします。
冷蔵庫で保存します。
さっと水洗いし、薄く切っていただきます。
わが家では、夜漬けて朝食べる8時間漬けがちょうどいいです。
薄味がお好きな方は、4時間くらいを目安に漬けてみてください。
ニンジンなどのかための野菜は、漬け時間を長めにするか、
半分に切ってから漬けるのがおすすめです。
魚を漬ける
魚も、野菜と漬け方は同じです。
少量を袋に入れ、もみ込みます。
開きの場合は、身よりも皮に付けます。
ただ野菜とちがうのは、洗わないところ。
表面についたところを軽く落としてから焼きます。
※若干焦げやすいので、注意してください。
Q&A
三五八漬けの素は、何回使えるの?
わが家では、三五八漬けを使う分だけ分けて使っています。
実際キュウリなどの水分の多い野菜を漬けると、かなり水っぽくなります。
これを使って何度か漬けようとすると、
塩分量も変わるため、味も漬け時間も変わります。
野菜は、2回くらい漬けたら、
新しいものと交換するのがおすすめです。
その他のおすすめレシピは、こちらから。
まとめ
残りご飯で作る三五八漬け
仕込み時期
通年(おすすめは新米の季節)
難易度
難しい ☆☆☆★☆ やさしい
(比較的やさしい)
調理時間
60分
保存
冷蔵庫で2か月ほど
冷凍保存も可能
美味しい三五八漬けは、美味しいご飯から。
こだわりの材料をそろえたいなら、食べチョクがおすすめ。
毎日食べるものだからこそ、農薬をできるだけ使っていないお米がいい!
スーパーでは見かけない、珍しい品種も手に入ります。
ぬかも使うわが家のような玄米派には、本当におすすめです!
マキ太のTwitter
今月の発酵ワークショップ
— マキ太@発酵生活 (@nanairo01328645) November 18, 2020
『三五八漬けとグリーンレモンポン酢』
三五八漬けとは、
✔︎東北地方の麹を使った漬物床
✔︎塩麹より甘みがあり、使いやすい
✔︎使う分だけ分けて使う
✔︎お手入れいらず、ぬか漬けが続かない人にもおすすめ#三五八漬け#発酵#自家製調味料 pic.twitter.com/7ts7VL5Tuc
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まだまだ動画は少ないですが、
自家製の発酵食品の作り方や、それを使ったレシピを公開していく予定です。