毎年冬になると、夫の実家では柚子がたわわに実る。
花柚子と呼ばれる小さい柚子。
種は多いけど、香りがよくて果汁もたっぷり。
10月には畑で採れた青唐辛子とまだ未熟な青柚子で、柚子胡椒を作った。
そして12月、いよいよ完熟した黄柚子になる。

「沢山採っていっていいからね。」と義母。
毎年毎年すみません、ありがたく頂戴します!
それにしても柚子って、おそろしくトゲが多い。
だからか義母も外側のを使って、内側に入り込んでいる柚子はほとんど採らないらしい。
贅沢だー。
トゲが刺さらないように注意しながら、ひとつずつ収穫する。
手袋はしていても手には生傷が絶えず、服も大抵ダメージを受ける。
夫婦の共同作業、気付けばバケツ3個がいっぱいになっていた。
さてこの柚子たち、今年はどうしようか?
かんずりは長期熟成中の瓶が溜まってきたから、少しでいいし、
ゆず塩も肉を漬ける分は欲しいけど、三五八漬けの素もあるからこれも2瓶くらいでよさそう。
そうなるとやっぱり…ポン酢か!
鍋好きのわが家の冬の食卓には欠かせないポン酢。
1日で瓶の半分を消費することもある。
食べてくれるのは嬉しいけど、それ絞るの結構大変だったよ…
ゆずを絞るだけっていうけど、量があればあるほど時間も掛かる。
半分に切ってレモン絞り器で淡々と絞っても、手がしみて痛くなるし、
スープ漉し器のような目の細かいザルに入れて、ゴムベラで潰しながら果汁だけを漉すのも、
種をよけながらなので、これまた難儀。
あっ、末っ子(純粋無垢な0歳児)がコロコロ転がして遊び始めた!
小さい手にはちょうどいい大きさのようだ。
ああっ、かじったー!
これは急がないと、全部やられてしまう。
母は考えた。
そして決めた。
種ごと漬け込むことを。
そうと決まったら、おチビちゃんが寝た後夜な夜なポン酢作り開始。
①柚子を水できれいに洗って、外皮を剥く。
②輪切りにしてから房を分けて瓶に詰める。(さすがに丸ごといこうとして、夫に止められた。)
③柚子が完全に隠れるくらい、醤油をたっぷり注ぐ。
④厚削りの鰹節と昆布を入れる。(お好みでだけど、あった方がいい。)
鰹節と昆布の旨味が出てくるのには、1週間程時間が必要。
そして待ちに待った白子鍋の日。
レードルで果肉も一緒にとんすいによそう。
何事もなかったように食べ続ける子供たち。
えっ、まさか誰も気が付かない⁉
いつもと違うよー。
感想待てない母が一応訊いてみたら、「ポン酢でしょ?まぁこれでもいいんじゃない。」だって。
こだわりないんかい!
まぁ、いつも柚子増し増しでいきたい子供たち、大体自分たちで絞って3、4個ずつ使ってるからか、
多少種が入っていようが、薄皮が入っていようが、気にならないらしい。
そんなこんなで、今年のわが家のゆずポン酢は、ちょっと見た目がワイルドなズボラバージョンに決定。
そのまま置いておいてお風呂に入れる他に使い道がなくなる前に、残っている柚子は全部漬けちゃおう!
そうそう、課題だった柚子の種。
ただの厄介者ではない。
焼酎に漬けてゆずチンキ(ハーブなどをアルコールに漬けて成分を抽出させたもの)を作って、化粧水として使っていた。
今はビワの葉チンキを愛用中の為、ゆずチンキはしばらく作っていないけど、
ゆずチンキには他にはないとろみがある。
ジェルとまではいかないまでも、しっとりと滑らかな液体になるので、
肌へ浸透していくのがよく分かる。
ちなみにスキンケアはほぼしない私、お風呂上りは自家製チンキとシアバター、以上。
とろみは、ペクチンという成分のお陰。
よく製菓材料を取り扱うお店で、ゼラチンとか寒天とかの隣に置いてあるペクチン。
ジャムにとろみを付けたい時に使う。
基本りんごや柑橘類などの天然由来なのだが、他にも添加物は入っているので、
どうしても無添加がよかったわが家では、ペクチンも自作していた。
(今は砂糖を使わない生活に切り替えたのでお休み中。)
ということは、ポン酢もとろみが付いちゃうかも?
ゆずチンキもとろみが出るまで少し時間が掛かったから、ポン酢も楽しみに待つことにしよう。
一つだけ注意。
ゆずが顏を出すと一瞬でカビが発生する。
醤油の量は多めにするのと、ゆずが浮いてこないように無添加ラップで表面をカバーすると、
好気性のカビの発生も抑えられる。
あと、保存は必ず冷暗所で。
〇 ポン酢作りにおすすめの柑橘類
ゆずと同じく冬に旬を迎えるレモン。
実が大きいから、小さいゆずより絞るのが楽。
他にはかぼすやすだち、橙(だいだい)なんかもおすすめ。
1つの種類の野菜や果物をまとめて購入したい時は『食べチョク』がおすすめ。
生産者から直接送ってもらえるので、鮮度も状態も抜群にいい。
皮まで使いたい時は、農薬や化学肥料不使用のものを選びたい。
スーパーには決して並ばないレア商品もちらほら。
無添加生活の頼りになる相棒です。








