こんにちは。
都内で発酵ワークショップnanairo!を主宰しています、マキ太です。
はじめての方は、こちらもどうぞ。
自家製の発酵食品を使った料理は、Twitterでほぼ毎日更新中。
皆さんは、魚醤を使ったことはありますか?
「魚醤って、聞いたことはあるけど、実際使ったことはないな・・・」
そんな方も多いかと。
魚醤とは、魚を塩漬けにして長期間発酵させる、
日本の伝統的な調味料です。
見た目や名前は似ていますが、醤油とは全く違うものです。
海に囲まれた日本では、今も各地方で魚醤が作られています。
採れる魚も違うので、原料となる魚もさまざま。
イワシやハタハタ、サケやアユなどの魚をはじめ、
イカやエビで作られることも。
わが家では、数年前から魚醤を作っています。
材料は、魚と塩だけと、いたってシンプル。
特別な道具もいりません。
最近では、グルテンフリーの食材としても注目されています。
また、小麦と大豆を一切使っていないので、
アレルギーがあって、普通の醤油が食べられない方にもおすすめです。
そして魚醤には、なにより魚の旨味がたっぷりと含まれているので、
だしを足す必要がありません。
めんつゆや白だしといった万能調味料を使うことなく、
味がととのいます。
唯一気になる点と言えば、その独特なにおい。
でも、その気になるにおい、
加熱することで気にならない程度になるんです。
においを克服すれば、もう怖いものはありません!
今回は、そんな魚醤のおすすめの使い方をご紹介します。
魚の旨味がたっぷり!魚醤のおすすめの使い方5選
魚醤は、漬ける魚によって味わいが変わります。
色々試してみたいところですが、
今回は、比較的ポピュラーなカタクチイワシの魚醤を使います。
海鮮モノは魚醤におまかせ!『海鮮チャーハン』と『海鮮焼きそば』
海の幸を料理するのに、魚醤は欠かせません。
新鮮な魚介類がある時は生の食材で、
なかなか買い物に行けない時は、冷凍のエビやシーフードミックスを使います。
材料と作り方(2人分)
今回は、冷凍のエビを使って『海鮮チャーハン』を作ります。
①フライパンにオリーブオイル小さじ1と、薄切りにしたにんにんく1片を入れて、オイルににんにくの香りを移します。
②にんにくを一旦取り出し、細かく切ったエビ(中・10尾くらい)と玉ねぎ(中玉1個)を炒め、魚醤大さじ1、酒大さじ1を加えます。
③茶碗2杯の冷やご飯と卵(中2個)を、あらかじめ混ぜておきます。
④フライパンにご飯と、取っておいたにんにくを入れ、パラパラになるまで炒めます。
⑤青のりを適量入れます。
あっさりしているのに、魚の旨味をしっかり味わう事ができる一品です。
同じように海鮮やきそばも、魚醤だけで美味しくできます。
”ソース焼きそばを買ったけど、塩焼きそばが食べたいなぁ・・・”
そんな時にもおすすめです。
究極の時短!お弁当のスタメン、ジップロックで作る『玉子焼き』
時間がない朝のお弁当作り。
玉子焼きも、実は結構時間がかかります。
そんな時におすすめなのが、『ジップロックで作る玉子焼き』。
フライパンを使わずに作ることができます。
材料と作り方(玉子焼き1本分)
材料は、卵3個と魚醤小さじ1とみりん小さじ1。
①材料をすべて混ぜ、ジップロックに入れます。
※この時、中の空気はできるだけ抜くようにします。
②大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ジップロックを投入します。
③火を止め、蓋をしてそのまま15分待ちます。
④ジップロックを取り出します。
※熱いので、火傷には十分気を付けてください。
あとは、切るだけです。
火がしっかり通っているので、スルっと抜けます。
玉子焼きの中は、ギュっと詰まっているので、
切っても形が崩れません。
しっかり混ぜられていないと、マーブル模様になってしまいます。
なってしまいました。笑
油を一切使っていないので、とてもヘルシーです。
お弁当はもちろん、キャンプでも大活躍な玉子焼きです。
キャンプで朝から料理をしたくない!けど、和食が食べたいマキ太です。
天ぷら粉には頼らない!天つゆも塩もいらない、そのままサクっと美味しい『天ぷらの衣』
天ぷらって、揚げたてが一番美味しいですよね。
山菜が美味しい季節には、毎日天ぷらでもいいくらい。笑
天つゆやお塩でいただく天ぷらはもちろん美味しいのですが、
「そんなにつけたら、しょっぱいよ!」と、言いたくなるくらい大胆な子ども達がいるので、
わが家では何も付けなくても美味しく食べられる天ぷらを作るようにしています。
材料と作り方(4~5人分)
天ぷらの衣の材料はこちら。
・薄力粉 30g
・片栗粉 30g
・卵(全卵) 1個
・魚醤 15g
・マヨネーズ 10g
①卵と魚醤とマヨネーズをあらかじめよく混ぜ、その後薄力粉と片栗粉を混ぜます。
今回は、春の山菜”コシアブラ”の天ぷらを作ります。
②温度が下がらないように注意しながら、片面1分ずつ揚げていきます。
サクサクした食感の天ぷらの出来上がりです。
かぼちゃやさつまいもの天ぷらも、野菜本来の甘さが引き立ちます。
茄子だけで絶品おかず!めんつゆなしの『茄子の揚げびたし』
茄子は、1年を通して手に入りやすい食材です。
”茄子だけで一品作りたい!”
そんな時におすすめなのが、『揚げびたし』です。
材料と作り方(4人分)
①まず、乱切りにした茄子(中・6本)を素揚げにします。
うっすら焼き色が付いたら、火から下します。
②別の鍋で、すりおろした生姜(適量)と魚醤大さじ1とみりん大さじ1をひと煮立ちさせます。
③揚げた茄子を加えて、全体になじませます。
鰹節や七味をかけても美味しいです。
バターの代用にも◎食べ過ぎ注意の『にんにくのスプレッド』
白いご飯が大好き!和食率高めなわが家ではありますが、
パンも大好きです。
パンといっても、フランスパンやドイツパンなどの、
ハードパンが中心です。
本々かためなパンが好きだったのに加えて、
わが家には、乳製品制限中のアレルギーっ子がおります。
”ふわふわ”や”サクサク”には、バターが使われているものが多いんです。
ハードパンに付けるものも、ハチミツやジャム、
オリーブオイルと塩など、バター以外から選ぶようにしています。
そしてもう1つ、バターの代わりに用意しているものが、
『にんにくのスプレッド』です。
このスプレッド、罪悪感なく食べられるので、
ついついバゲットを食べ過ぎてしまいます。笑
サンドウィッチのソースにしてもgood!なんです。
まとめ
魚醤を使ったレシピ、いかがでしたか?
魚醤は、和食にも洋食にも中華にもイタリアンにも(!)合う、
まさに万能調味料なんです。
煮物にちょっと入れるだけで、香りがよくなったり、
トマトソースのパスタの、いいアクセントになったり。
最近テレワークが中心のわが家。
お昼ご飯も
”美味しいものは食べたい!でも、作るのも片付けるのも面倒・・・”
そんな時は、
インスタントカレーに魚醤を加えて、お湯でのばすだけで、
『おそばやさんのカレー』に変わります。
うどんにもそばにも合う、
10分でできる救世主レシピです。
”ちょっと入れてみようかな~”が、楽しい調味料です。
いつもと違う味付けにチャレンジしてみたくなった時は、
魚醤を取り入れてみてはいかがでしょうか?