こんにちは。
作れるものは何でも作ってみたい!発酵マニアのマキ太です。
はじめての方はこちらもどうぞ→マキ太と家族のこと
週末農家のわが家、2年前から畑を借りて、
週末の度に家族で農業に勤しんでいます。
家族5人がやっと入れるくらいの小さい畑からスタートしたのですが、
現在は千葉に2か所、埼玉に1か所、
環境も土質も違う3か所で、野菜や果物を育てています。
いずれも自宅から車で1時間程のところにありますが、「主人の実家に行くついで」「海に行くついで」に寄れるので、
「行かなきゃ!」っという精神的ストレスはなく、レジャー感覚で楽しんでいます。
東京って便利なところで、有機野菜や農薬と化学肥料なしの無無野菜だって、
求めれば必ずどこかで手に入ります。
こだわりの八百屋さんだったり、デパートの地下の野菜売り場だったり、
実店舗に限らなければ、生協や直販サイトだって無数にあります。
それなのに、どうしてわざわざ畑まで借りて育てる必要があるの?
その理由は、私たちが育てている野菜そのものにあります。
今私たちが育てている野菜って、伝統野菜をはじめとする、
在来種や固定種の野菜なんです。
在来種と固定種、両者に若干違いはありますが、
どちらも何年も何十年も掛けて、野菜自身がその土地の気候や風土に合わせて適応していき、
そしてその土地に住む人たちによって守られてきた野菜たちなんです。
畑をはじめるまでは、野菜に関して全くの無知だったので、
ただただ「無農薬なら安心でしょ!」って思っていました。
例えば、昔は子供が苦手な野菜のトップを守り続けていた『ピーマン』、
最近では「苦味が少なくて食べやすい」「種が上の方に集中しているビッグサイズ」「なんと種がない!」などなど、
子供の悩みや主婦の家事軽減をうたった改良品種が、続々と生み出されています。
それはラッキー♪って思うか、
ちょっと待って、それって不自然じゃない?って思うか、
わが家は後者でした。
疑問を持ってしまったからには、調べないと気が済まず、
有機栽培や自然農法、慣行農業など、
昔ながらの農業から最先端の大規模農業に至るまで、ありとあらゆる本を読みました。
知識欲は、私より理系の主人と中2の長男の方が圧倒的に強く、
しばらくは農業関係の本で、本棚がいっぱいになる程でした。
それで分かったことは、
『自分たちが本当に欲しい野菜は、育てる以外には手に入らない』ということでした。
やると決めたからには、あとは行動あるのみ!
やりたい気持ちを現実にするために、家族で有機農園のお手伝いに行き、
色々教えてもらいながら、「これならいける!」と今の生活を始めました。
わが家の農業スタイルは、
✔ 無農薬、無化学肥料
✔ 在来種、固定種
✔ 苗ではなく、種から育てる
✔ 畑3カ所
✔ 週末農家
✔ 週1もしくは2週に1度、まとめて作業と収穫
✔ 子連れ
このかけ算、きっとだれもやってないですよね。笑
野菜に虫が大量発生しても、すぐに対処できる訳ではありませんし、
毎日採れたての野菜を食べられるベストな環境でもありません。
それに、勉強したことが必ず当てはまるとは限りません。
予測できない農業の世界だからこそ、私たちの経験してきたことが、
だれかのちょっとしたきっかけになればいいなぁと思って、発信しています。
さて、気温が一気に下がる11月、
わが家の畑は、配置換え真っ只中です。
トマトやナスや唐辛子といった夏野菜たちが、そろそろ収穫を終えるので、
畑を一旦きれいにして、ホウレンソウや春菊などの葉物野菜や、
そら豆やグリンピースなど、5月頃に収穫できる豆類を植えます。
専業農家の方は、もっとずっと早いタイミング(おそらく9月頃)にやる作業なのですが、
種採りをしたいわが家としては、それぞれの野菜の完熟の時期を待たなければいけません。
パクチーは9月、赤紫蘇は10月、そして大豆や落花生は11月と、
野菜によって種ができる時期が異なります。
長男が「これも植えたい!」と、シーズンギリギリに植えた『四角豆』も、
先日収穫を終えました。
四角豆は、沖縄ではうりずん豆と呼ばれる、
ちょっと変わった形をした固定種の野菜です。
莢ごと食べるのですが、大きくなると筋張ってしまって、
包丁も入らないくらい硬くなります。
オクラと同じですね。
なので、大体10㎝くらいかな…
小さくてもまだ柔らかいうちに採ります。
ゴーヤのように支柱に這わせて、グリーンカーテン状に育てることもできるようですが、
野菜の自由が尊重されているわが家の畑では、地面を這うように育っています。
きれいな黄緑色をした四角豆も、熟すにつれて茶色に変色し、
振ると「カラカラ」っと、中で豆の動く音がします。
割ってみると、すっかり乾燥しきった状態の豆ができていました。
見た目はほぼ大豆ですね。
なんせ雑草だらけの畑ですので、把握していなかった四角豆たちが、
畑のあちこちから見つかりました。
形がよくて、重さがあって、大きさも十分、
来年の春に植える、継ぐ用の種も沢山採れたので、
そろそろ株を抜こうと考えていたところ、
なんと!根っこも食べられることが判明したのです。
前回は1株だけだったので、ほとんど大人の口には入りませんでしたが、
今回は4株採ってきたから大丈夫、私も食べられる!(≧▽≦)yes‼
四角豆の根っこなんて、それ自体希少すぎて、
なかなかレシピを紹介している人すらいないのでは?
ということで、自称農家シェフのマキ太が色々作ってみました♪
「しまった!これは美味しくない…」の失敗レシピも登場します。笑
四角豆の根っこの、本当におすすめの食べ方
四角豆の根っこって、なかなか見る機会ありませんよね?
途中で切れてしまわないように、周りを小さいスコップなどで崩しながら掘ります。
正確には『塊根』という部分で、細いところはゴボウのように見えますし、
肥大化したところは芋のようにも見えます。
でもね、香りは落花生そのものなんですよ。
同じマメ科だからですかね?
ちなみに今回4株抜いて、この量です。
ねっ!
ちょっと楽しめそうな量ですよね♪
四角豆の根っこのレシピvol.1『天ぷら』おすすめ度★★★
四角豆の根っこを薄くスライスして、衣を付けて揚げました。
うん、フツーに美味しい‼
繊維も気になりませんし、サツマイモのようなホクホク感があります。
皮も剥かずに調理しましたが、土臭さはほとんどありません。
ただ採ってしばらくした乾燥した根っこは、パサっとしているからか、
天ぷらとしてはあまり美味しくありませんでした。
乾燥してしまったものは、細切りにして『フライド四角豆の根っこ』にするのがおすすめです。
四角豆の根っこのレシピvol.2『かき揚げ』おすすめ度★★★
天ぷらと同じ衣を使って、今度はかき揚げを作ってみました。
細切りにした四角豆の根っこと玉ねぎとクレソンを、オキアミを加えた衣と和え、
油でじっくり揚げました。
細切りにしたことで、根っこ本来の味は薄まってしまいますが、
全体のバランスは悪くありません。
むしろよくあるゴボウのかき揚げより、食感が柔らかく、
食べやすいようにも感じます。
天ぷら職人ではないので、完全に私の主観なのですが、
天ぷらもかき揚げも、衣薄めでサクサクが好きです。
片栗粉と卵と魚醤とみりんを合わせて作った衣は、以前はマヨネーズでコクをプラスしていました。
今はわが家では、マヨネーズを常備していないので使っていないのですが、
ある方は使ってみてもいいかと。
旨味と油分が足され、ちょっとジャンクフード感が増します。
四角豆の根っこのレシピvol.3『ポタージュ』おすすめ度★★☆
揚げ物が続いたので、次は洋食にチャレンジ!
ゴボウと似てるなら、ポタージュもいけるかも…っと、作ってみました。
これは、何というか…
味がぼやけます。
わが家のポタージュの作り方は、
玉ねぎをメイラード反応が起こるまでしっかり炒めて、
そこにメインとなる具材を合わせます。
カボチャやジャガイモは蒸したものを、ゴボウは炒めたものを合わせます。
そこに無調整豆乳と少量の白ワインを加えて、ミキサーで撹拌して、
ブイヨンと魚醤と塩と黒胡椒で味を調えます。
同じように作ったのですが、輪郭がぼやけてしまって、
正直物足りない味わいでした。
テンションだだ下がり中の私…
そしたら末っ子が「これ入れたら美味しいんじゃない?」って、
隣にあったフライド根っこを入れたんです!
おぉ~‼
一気にまとまり感が出てきたーー(*”▽”)p
おそらく足りなかったのは、油分。
パンをカリカリに揚げてクルトンを作って、熱いうちにジューって入れて食べても美味しそうです。
わが家は乳成分フリーのポタージュですが、バターや牛乳を使うと、
また違った味わいになるかもしれません。
四角豆の根っこのレシピvol.4『ドライ四角豆の根っ子』おすすめ度☆☆☆
油を使う料理が多くなってしまったので、菊芋のようにドライにするのはどうだろう?っと、
早速作ってみました。
100℃で30分、カラカラになったところを食べてみると…
これは、なんというか、、
全然美味しくなーーい‼
これはきっと、作ってはいけなかったヤツです(/ω\)
食感もグニュグニュ、繊維感が強すぎて嚙み切れない、そしてえぐみが凄い…
ドライ菊芋も、最初は慣れなかったのですが、
噛めばちゃんと甘さを感じます。
でもこの根っこちゃんは…(;・∀・)トホホ
まとめ
四角豆の根っこのチャレンジレシピをご紹介しました。
子供たちに聞いたら、「フライが一番かな…」ですって。
私の努力は何だったの~‼(。-∀-)
確かに四角豆の根っこは、油との相性がいい食材なのだと分かりました。
きんぴらなんかもイイかもしれませんね。
でも懲りずに、「炊き込みご飯なんてどぉ?」って聞いてみたりして。笑
完全スルーされたけど…
新しい食材って、楽しいじゃないですか♪
それに自分たちで育てた野菜って、食べられるところは全部食べてあげたいですもんね!
これは‼というレシピが見つかったら、
第3弾と銘打って、またご紹介します。
乞うご期待( *´艸`)
毎日使いたい調味料『魚醤』
魚醤って、使わない日はないくらい、
めちゃくちゃ便利な調味料なんです。
和食、中華、イタリアン、エスニック料理、何でもいけます‼
しかも魚の種類も違うと、味も香りも違うので、
色々料理に合わせて使い分けるのも楽しいです。
小麦アレルギーでも醤油は大丈夫って場合もあるようですが、もし醤油もNGでしたら、
魚醤作ってみてはいかがでしょうか?
畑って楽しそう!興味のある方はこちらもどうぞ
サポート付きのプランもある「シェア畑」は、ほとんどが都心から1時間圏内のところにあります。
農具も揃っているので、持っていくものは長靴と軍手くらい。
シェア畑は肥料は化学肥料ではなく有機質肥料のみを使い、殺虫剤などの化学農薬は一切使いません。
安心して食べられる無農薬野菜を手に入れたいと思ったら、「食べチョク」で生産者の方から直接送ってもらうのがいいと思います。
私も育てていない野菜や果物は、よく食べチョクで購入します。
こだわりの野菜は買うことができます。
ただ「こだわりの野菜を作る体験」は買うことができません。
理科の教科書では学べない本物の学習や、採れたての野菜を食べる喜び(=食育)は、
今の畑がわが家に与えてくれたものです。
最近では「休日どこ行く?」の夫婦の密談は激減し、「畑いつ(何時に)行くの?」と子供たちから聞かれることが増えました。
野菜を育ててみたいなと思った方は、まずは説明会に参加してみるのはいかがでしょうか?
子供と畑仕事、発見の連続で楽しいですよ!
お気に入りをご紹介します。
わが家の発酵調味料は、大雑把な私が何年も作り続けられるくらいなので、
難しいものはありません。
毎日使う調味料だからこそ、素材にはこだわりたいんです。
それに使う道具も、長く使えるものが好きです。
もし壊れても同じものを購入したいと思うものばかりです。
わが家で実際使っている商品をご紹介します。
(クリックすると、別ページに移動します。)
オールステンレスの千切りピーラー
以前はピーラータイプではなく、野菜をシュシュっと動かして千切りにする、
スライサーと同じタイプを使っていました。
大抵プラスチックの部分が破損して、使えなくなるんですよね…
これはオールステンレスなので、半永久的に使える予感!
はじめは若干使いにくい感じもしましたが、2、3回でコツはつかめます。
特にゴボウは、これ一択ですね。
オールステンレスの千切りピーラー
こだわりの野菜や果物、こちらで購入できます
保存食作りのように、1種類の野菜や果物をまとめて購入したい時は「食べチョク」がおすすめです。
小分けにされたものを何袋も購入するより、生産者の方から直接送ってもらう方が鮮度も状態のいいものが手に入ります。
農薬化学肥料不使用などのこだわりポイントが分かりやすく説明されているので、スムーズに選ぶことができますし、
何より安心感が違います。
この記事が、皆さんの発酵生活のお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考サイト
野口のタネ,春まき野菜のタネ>四角豆