バナナの皮で肥料いらず。野菜やバラがグングン育つ、自作の有機肥料

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バナナを食べたあとの皮、どうしていますか?

最近では皮ごと食べられる希少な国産バナナもあるようですが、大抵の皮はそのまま捨てられてしまう運命──

でも、ちょっと待った!

実はこの皮、カリウムがたっぷりの、優秀な肥料になるんです。

カリウムは、根を丈夫にして、花や実のつきを良くする栄養。

「根肥(ねごえ)」「実肥(みごえ)」とも呼ばれる、植物には欠かせないものです。

わが家では、バナナの皮を乾かして、バラの根元にまいてみました。

すると、それまで病気がちだったバラが、見違えるほど元気になったんです。

バラだけではありません。

畑やプランターの野菜たちも、まいたところとまいていないところが一目で分かるくらい、じわじわとですが、確実に効果があらわれたのです。

今日は、わが家で実践している、いちばん手軽な「干して作る」バナナの皮の肥料をご紹介します。

この記事でわかること

✔ バナナの皮が、なぜ肥料になるのか(バラが見違えた実話も)
✔ 干しかごを使った、かんたんな乾燥のやり方(失敗しないコツ)
✔ 乾かしたバナナの皮の使い方と、わが家のおすすめバナナレシピ

この記事は、一般的に言われていることと、わが家の実体験をまとめたものです。 肥料の効果は、土や植物の状態によって変わります。


バナナの皮は、カリウムの宝庫

まず、バナナの皮のすごさから。

バナナの皮には、カリウムが豊富に含まれています。リンやマグネシウムも。

野菜や果物を育てるとき、実をつける時期には、このカリウムが特に大切。

トマトやナス、バラのような「花や実を楽しむ植物」には、うってつけの肥料なんです。

市販の肥料の中には、効果が強すぎるからか、根から離れたところに混ぜるように記載されたものもありますが、その点は大丈夫。

バナナの皮の肥料は、ゆっくり、じんわり効くのが特徴。

急に効かせるというより、土に混ぜておくと、時間をかけて栄養を届けてくれる。

「縁の下の力持ち」タイプの肥料なんです。


干しかごで、天日干し。いちばん手軽な作り方

バナナの皮を肥料にする、いちばん簡単な方法が天日干しです。

やり方は、とてもシンプル。

用意するもの ── 干しかごは「網目の細かさ」で選ぶ

✔ バナナの皮
干しかご(または、ザルや網など、風通しよく干せるもの)

干しかごがあると、風通しがよく、ほこりも防げて便利です。

ただ、ひとつ、失敗から学んだ大事なことがあります。

干しかごは、見た目より「網目の細かさ」で選んでください。

というのも、乾燥中のバナナの皮は、小さな虫の大好物なんです。

わが家では、ずっと使えるからと、見た目もスタイリッシュで、丈夫なステンレスの干しかごを購入して、実際に使ってみたのですが──

2〜3日干したところを開けてみたら、小さな虫(おそらくコバエ)が数十匹ついていて、ぞっとしました。

網目が粗くて、虫が通り抜けてしまったようです。

釣り道具屋さんで買った干物用の青いメッシュの干し網も試しましたが、これも虫には今ひとつ。

いろいろ試した結論、間違いなく言えるのは、とにかく網目の細かいものを選ぶこと。

見た目のおしゃれさより、網目の細かさを優先すると、失敗しません。

わが家も今もベストな干し網を探しています。

いずれにしても、問題なのは生乾きのタイミング、乾燥したものに虫は寄ってきません。

なので、「風通しがよい」「日当たりがよい」ところで、できるだけ早く乾燥させてしまいましょう。

干し方の手順

① バナナの皮を、細めに切る

大きいままより、細く切ったほうが、早くムラなく乾きます。

切るのが面倒でしたら、バナナの皮を手でむくように細かく裂いてください。

② 干しかごに、重ならないように広げる

皮同士がくっつかないよう、間隔をあけて並べます。

③ 風通しのよい日向で、カラカラになるまで干す

天気にもよりますが、数日で、黒くカラカラになります。

④ 完全に乾いたら、細かく砕くか、ミキサーで粉に

粉にしておくと、土になじみやすく、使いやすいです。

しっかり乾かすのが、失敗しないコツ

ひとつだけ、大事なこと。

バナナの皮は糖分が多いので、生乾きだと、カビたり虫がわいたりします。

「触ってパリパリ」になるまで、しっかり乾かしてください。

完全に乾けば、保存もきくので、瓶などに入れて貯めておけます。


乾かしたバナナの皮の、使い方

できあがった乾燥バナナの皮は、こう使います。

株元にまく ── 細かくして、野菜や花の根元に

土に混ぜ込む ── 植え付け前の土に混ぜておく

堆肥(コンポスト)に加える ── 他の生ごみと一緒に発酵させる

実をつける野菜(トマト・ナス・ピーマンなど)や、花を咲かせる植物(バラなど)に、特に向いています。

ほんのりと焼き菓子のような、香ばしい甘い香りがして、まくのがちょっと楽しいですよ。


バラが、見違えた話

さて、冒頭で「あとで詳しく」とお伝えした、バラの話です。

バナナの皮に多いカリウムは、根を丈夫にする「根肥」であり、実をつける「実肥」。

そして、花を咲かせる植物にとっても、とても大切な栄養です。

根がしっかり栄養を吸い上げ、丈夫な株に育つことで、

花つきが良くなり、花の色も鮮やかになるといわれています。

バラのように「花を楽しむ植物」に、カリウムが効くのは、そういう理由なんです。

実は、以前のわが家のバラは、失敗の連続でした。

市販の肥料や薬剤で手をかけても、なぜかうまく育たない。

ところが、あるとき思い切って、それを一切やめて、

自家製の肥料(バナナの皮など)と、虫よけのリモネン液だけにしてみたら——

同じ木とは思えないほど、花つきが良くなったんです。

四季咲きのバラが、冬以外は何度も咲き、近所の方に「通るのが楽しみ」と言われるほどに。

手をかけすぎるより、自然に任せたほうが、ずっと元気。これには、わたし自身が驚きました。

この「プランターで無農薬バラ栽培」の話は、こちらでたっぷりお話ししますね。

→まさか、プランターで無農薬栽培できる日がくるなんて。わが家のバラの育て方(近日公開予定)


ひとつ注意:バナナの農薬のこと

ひとつだけ、気になることを。

バナナは輸入品が多く、皮に農薬(防カビ剤など)が残っていることがあります。

皮を肥料に使うなら、なおさら気になるところ。

なので、わが家では有機栽培のバナナを使っています。

今はスーパーなどでも気軽に購入できますので、探してみてください。


わが家のおすすめのバナナレシピ

食べ盛りの子供たちが4人いるわが家では、バナナは必ずといっていいくらい常備されています。

皮が肥料になると分かってからは、ますます買う頻度が上がりました。

わが家のバナナの実の楽しみ方を、少しご紹介します。

夏に大人気「まるごとバナナアイス」

わが家では、子供たちの食物アレルギーもあって、市販のアイスを買う習慣がありません。

その代わり、夏に子どもたちに大人気なのが、凍らせた果物です。

ブルーベリーやラズベリーなど市販のものを買うこともありますが、ぶどうなどたくさん送ってもらった時は、洗って水気を切ってから、密封できる容器に入れて、まとめて冷凍保存しています。

バナナも完熟になったものは、甘味があってアイスにピッタリなんです。

作り方は、拍子抜けするほど簡単です。

✔ バナナの皮をむいて、丸のまま5センチくらいに切る

✔ ステンレスのお弁当箱に並べて入れる

✔ あとは、凍らせるだけ

そのままかじって食べたり、野菜と一緒にミキサーにかけてスムージーにしたり。

市販のアイスと比べると、甘さは控えめですが、

自然な味わいで美味しいんです。

最初は市販のアイスが食べられないのがかわいそうと思って作り始めたのですが、今はこっちの方がわが家っぽくていいなと感じています。

ちなみに秋冬は「焼き芋アイス」が一番人気です。

わが家の焼き菓子「バナナパンケーキ」

もうひとつの定番が、バナナのパンケーキ。

熟れて甘くなったバナナを使えば、砂糖を入れなくても、しっかり甘い。

わが家では、「みりん粕」を使って、しっとり風味豊かに焼き上げます。

子どもたちも大好きな、わが家の定番おやつです。

冷めてもおいしいので、お出かけのときのおやつにもおすすめですよ。

作り方は、こちらでご紹介しています。

みりん粕でしっとり。完熟バナナパンケーキの作り方

(ちょっとスパイシーで大人味なので、末っ子はナッツやスパイスなしで作っています)

実を食べて、皮を肥料に。 バナナを丸ごと、無駄なく活かす。

そんな小さな循環が、暮らしの中にあると、日々のおやつも見え方が変わってきます。


実は、もうひとつの方法「炭にする」も

今日ご紹介した天日干しのほかに、バナナの皮を「炭にする」という方法もあります。

炭にすると、天日干しとはまた違った性質になって、

土をふかふかにする土壌改良材にもなるんです。

ただ、こちらは温度の管理などにコツがいるので、

くわしいやり方と、その仕組みは、別の記事でじっくりお話しします。

→バナナの皮を炭にする?天日干しとの違いと、その仕組み(近日公開予定)

まずは手軽な天日干しから、気軽に始めてみてくださいね。


「実肥」「根肥」──肥料にも、役割の名前がある

ところで、この記事で出てきた「根肥(ねごえ)」「実肥(みごえ)」という言葉。

実は、肥料には、その働きごとに、こんな呼び名があるんです。

葉肥(はごえ) ── 葉や茎を育てる(おもに窒素)

実肥(みごえ) ── 花や実をつける(おもにリン酸)

根肥(ねごえ) ── 根を丈夫にする(おもにカリウム)

バナナの皮は、カリウムが多いので「根肥」であり、花や実も助ける。

でも、植物が元気に育つには、これらがバランスよく必要です。

葉を育てたいなら、また別の素材が向いている。

そして——その「別の素材」も、実は台所から出るもので用意できるんです。

卵のから、コーヒーのかす、お茶、野菜くず……

それぞれに、得意な役割がある。ここがポイントなんです。

どの生ごみが、どんな栄養(役割)を持っているのか。

その全体像は、こちらの記事でまとめています。

台所の生ごみは、宝の山。卵のから・バナナの皮が畑で果たす役割


まとめ──バナナの皮は、干せば肥料になる

バナナの皮は、カリウムが豊富な、じんわり効く肥料になります。

カリウムは、花や実のつきを良くしてくれる栄養。

だから、実をつける野菜や、花を楽しむ植物に、よく合います。

作り方は、とてもシンプルです。細く切って、網目の細かい干しかごで、

パリパリになるまでしっかり乾かす。あとは粉にして、株元にまいたり、

土に混ぜたり、堆肥に加えたりするだけ。難しいことは、何もありません。

わが家では、この自家製のバナナ肥料に切り替えてから、

バラが見違えるように元気になりました。自然に任せることの力を、実感しています。

そして、皮を肥料にするなら、実はもちろんおいしくいただく。

夏はアイスに、おやつにはパンケーキに。実を食べて、皮を肥料に。

バナナを丸ごと、無駄なく活かせるのも、うれしいところです。

いつも捨てていたバナナの皮が、大切な野菜や花を育てる肥料になる。

そう思うと、皮をむくのが、ちょっと楽しくなりますよ。

まずは捨てずに、干してみませんか。

台所の生ごみは、宝の山。卵のから・バナナの皮が畑で果たす役割

わが家の週末農業「仕込み畑」のこと

わが家で使う素材のこと

最後に、ひとつだけ。

わが家で肥料に使う素材──バナナの皮も、コーヒーのかすも、お茶も、野菜くずも、

できるだけ、有機・オーガニック・無農薬のものを選ぶようにしています。

土に還すものだからこそ、余計なものが入っていないものを使いたい。

口に入れるものを選ぶのと、同じ気持ちです。

とはいえ、いつも完璧にそろえられるわけではありません。

探しても見つからないときは、無理に買わない。 これも、わが家のルールです。

あるもので、できる範囲で。それくらいの気持ちのほうが、長く続けられます。

肩ひじ張らず、でも、選べるときはちゃんと選ぶ。そんなスタンスでやっています。

そういえば、バナナそのものにも、こだわりだすと奥が深いんです。

皮まで使うと決めてから、「どんなバナナを選ぶか」も、気にするようになりました。

輸入品が多いバナナですが、実は国産のバナナもあるんです。

数が少なくて、なかなか出会えない「幻の国産バナナ」なんて呼ばれるものも。

皮ごと安心して使えて、味も格別だとか。わたしも一度、味わってみたいと思っています。

こだわりの野菜や果物は、生産者から直接届く産直サービスで探すのも楽しいものです。

わが家でも、自分たちで育てていない野菜が欲しいときなどに、いつも助けられています。

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